77.取材旅行22(レビュー)
お腹が一杯になった僕たちは、編集した取材テープをレビューする。
キャビンの壁に映し出されるプロジェクター映像。
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-アップになる猫山さん。
-”七継ぎ松”の由来
-古い文献と写真がフェードインされる。
-(BGM : -ノクターン第20番嬰ハ短調遺作- F.Chopin)
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-木漏れ日溢れる林の中を進む取材班。
-僕のナレーションを映像に度々被せる。
-(BGM : -Lagos Jump -Third World)
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-木々の間から垣間見える冠山。
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-広がる青空。
-高く飛び交う鳥。
-(BGM : -WHAT YOU WON'T DO FOR LOVE- Bobby Caldwell)
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-洞窟。
-(BGM : -So Cold- Praise)
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-猫守村。
-小屋と湧き水。
-(BGM : -Scissors Cut- Art Garfunkel)
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-「そして僕たちは、猫森村を目指すことになったのです」(ナレーション・タロ)
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-エンディング
-(BGM : -Maybe Tomorrow- Stereophonics)
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-(エンドロールと共にここまでの旅のダイジェスト映像が流れる。)
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-SeeYouNext!!
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映像が終わり、みんなが拍手をする。
(猫山さんは感極まったようで泣いている。)
「いいですねえ。こんなに嬉しいものなんですねえ」
猫山さんの言葉に、僕たちも感無量である。
僕はこの旅を嬉しく思った。
タジマは良き理解者であり、猫山さんは企画そのものを進める船であり、ツヨシは欠かせないエンジニアである。
そして、僕たちは家族のようだ。
僕はそんな気持ちをみんなに言ってみた。
みんなが強く頷いた。
すっかり暗くなった山の中で、僕たちは家族として確かめ合ったのだ。