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タロと今夜も眠らない番組  作者: シュリンケル
第三章
76/123

76.取材旅行21(編集作業)


 冠山から下山した僕たちは、そのまま一泊する事にした。


まずは編集作業である。

なにしろ取材旅行なのだ。


ツヨシがビデオテープをチェックする。

結論から言えば、残念な事に鷹と老猫たちは映ってはいなかった。


 僕たちが小屋に入った瞬間から画面にはノイズが走り、砂嵐の後で僕が振り向くだけであった。


 今までのシーンと共に、僕がアフレコをする。

シーン毎にBGMを挿入する。


 編集作業が終わる。

ぐぅ、と大きな音がする。僕たちはツヨシを見つめる。

「お腹すいた」ツヨシが申し訳なさそうに告白する。


「すいません、私も」タジマが手を上げる。

「わしも!」猫山さんは常にハラペコなのだろう。


編集が終わった取材結果の視聴(レビュー)は食事と共に行う事に決まった。


僕たちは笑いながらキッチンに向う。



 下山途中の議論のおかげで、今夜のメニューは既に決まっていた。

山といえば”カレーライス”なのだ。

そして疲れた僕たちにはレトルトカレーでもごちそうである。


 お米を猫守村の湧き水で炊き、茄子・エリンギ・ピーマンを炒める。

鶏肉を炒め、ホールトマトを少し追加する。

たくさんのレトルトカレーと共に鍋で煮る。

隠し味はウスターソース。


出来上がったところでみんなが一列に並んでいた。


まるで学校みたい。


「おかわりはありますかな!?」食べ始めた瞬間に猫山さんが叫ぶ。


たくさんあるよと僕は笑う。


 人里離れた登山口に僕たちの笑い声が響いていた。


挿絵(By みてみん)


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