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タロと今夜も眠らない番組  作者: シュリンケル
第二章
41/123

41.CM製作2


 翌朝、僕はスケッチブックに向かって座っていた。


-流れる川。バックにはスポンサーのロゴ。流行の曲が挿入される。アップになる商品。

-水道水から水を汲んでいた主婦が商品と飲み比べて笑顔になる。ここでエンディング。


この原案をどうしようか。


スケッチブックにポイントを記す。


1.スポンサーの目的。

2.選択肢。

3.ストーリー。

4.つかみ。

5.感覚。


これらは次のように膨らんだ。


---


1.スポンサーの目的。

  スポンサーは飲料商品「水のチカラ」を買ってほしい。(あたりまえだけど)


2.選択肢。

  水道水=おいしくない。無料。

  他社製品=同類の天然水。コーラなどの炭酸飲料。100%果汁飲料。などなど・・・

  「水のチカラ」=おいしい。自然の水のちからを感じる(と思う)。

  なにも飲まない=水分は命に必要なので、これは選べない。


3.ストーリー。

  主婦は家事の途中で喉が渇いている。キッチンの水道から水を飲むがおいしくない。

  この乾きをうるおし、疲れもとれる光景を思い描く。それは炭酸や他のジュースでは満たされない。それほど疲れて喉が渇いているのだ。

  主婦は旅に出る。色んな飲み物を試すが家事疲れを癒してくれる飲み物には出会えない。

  やがて深い山のふもとでそれに出会うのだ。ここでしか買えない求める商品に出会ったのだ。

  そうして彼女は自宅キッチンに帰り着き、改めて喉を潤す。


4.つかみ。

  疲れに対する癒し。


5.感覚。

  草のそよぐ音。

  鳥の鳴き声。

  湧き水の音。

  オアシス。

  幻想的なBGM。


---


 僕は電車に乗り、N.A.事務局へ向かった。


書き上げたシナリオとCDを抱えて。


挿絵(By みてみん)


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