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タロと今夜も眠らない番組  作者: シュリンケル
第一章
20/123

20.イベント告知2

-ぷっぷっぷーーーん。

-ハイ、エブリワン!

-良い子はみんな夢の中。

-でも眠れないあなたには、今夜も僕がお相手を。

-”タロと今夜も眠らない番組”始まるよ!

-今日はいつものプログラムを変更して、みなさんにお知らせしたいイベントがあります。・・・

-*********************

-”DJタロと夜空のハーモニー”

-パーソナリティ:DJタロ(ハッピー)

-スペシャルゲスト:パウロ(クラブ「I Do」・メインDJ)&FingerPlay(クラブ「I Do」・メインダンサー)

-夜空と森に展開される一夜限りのネイチャーイベント。

-ピュアサウンドミュージックと最新のクラブシーンで活躍するゲスト達の熱いコラボをお見逃しなく!

-イベント会場”ホタルの森”へは駅前ロータリーにて専用バスが送迎いたします。

-*********************


 翌日、駅前にはイベント用のフライヤーが配布され、同様の告知をペイントした大型バスが街中を回送していた。

告知はテレビ・ラジオ・新聞にも展開された。


問い合わせに対してはタジマが専用の窓口を開設してくれていた。

なんでも、スタッフ5名をコールセンター担当として配置しているらしい。

チケット販売、メディア展開、イベント設営のすべてに至るまで、タジマは業界に精通しているようだった。



 イベントに協力したいと言ってくれたのは、会長だった。

僕のささやかな夢をお酒のつまみに話した事が始まりだった。


「タロさんの夢、タジマがブレーンとして役に立つかもしれませんな」

会長がそう言うと、タジマがうなずいた。二人の視線が鋭くなる。



 僕は、深い自然の森の中で、新鮮な空気の中で、音楽と踊りあって見たかった。

聴いた人たちが、音楽に含まれる大自然とそこに含まれる命との荘厳さを感じたとき、生きて行く事の幸せに触れると僕は信じていた。


「この土地を自由に使ってください。

わたしらがこの土地を愛しいと感じる心を、タロさんは表現できるような気がするですよ」

会長はそういうと、一切の指揮をタジマに一任したのだ。



 その日から、僕はイベントの具体案をタジマと毎日煮詰めていった。


 そのようにして、僕たちはイベント当日を迎えたのだ。


挿絵(By みてみん)




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