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タロと今夜も眠らない番組  作者: シュリンケル
第四章
115/123

115.「天才つよし君」-バラエティ番組-


-イッツ・ショータイム!

-みなさん今晩は。

-本日は小さなゲストをお迎えしております。

成田強ナリタツヨシ君です!


 テレビ越しに見るツヨシは、とても緊張していたようだ。


彼がテレビ局からオファーを受けたのは先週の事である。

猫森村の取材を通じて、エンジニアとしての彼にスポットが当たったのだ。

(当初はメインレポーターとして同行した僕にもオファーを頂いたが、ゲスト枠に人気タレントが決まった経緯からキャンセルとなったのだ)



-ツヨシ君が取材のエンジニアとして活躍した様子をVTRにまとめてあります。

-それではご覧ください!


 MCの紹介からVTRが始まった。


僕達の取材旅行の一部始終が流される。


~冠山(最初に向った)の頂上から撮影した映像。

~なぜか僕がカップラーメンを作るシーンが映る。(沸かしたお湯をこぼして慌てている)

~取材テープを機材にセットし、編集するツヨシが映る。(タジマがマメに撮影していた)


 出演者からツヨシに質問が始まり、丁寧にツヨシは答える。

機材の扱い方は全てタジマから教わった事。

中でもコンピュータ技術には時間をかけて教わった事を説明していた。


 プログラミングに関して質問されると、ツヨシは生き生きとし始めた。


プログラム言語は勉強してもキリがないのだとツヨシは言う。

アセンブラ,BASIC,C言語,COBOL(level2/3),PL/1など、一通りの汎用言語を理解した事。

SQLとデータベースとインターネットに関連する言語を覚えている事(HTML,javaなど)・・・

やがてツヨシの解説は熱を帯びる。

コンピュータの原理は論理学に通じる事。データは0と1の2進数から成り立ち、8,10,16進数などでデータとして大別され、JISコードに代表される国際規格の形式により読み書きできる状態になっているなど・・・


-あはは!も、ものすごく勉強されてますね、ツヨシ君。


司会者が慌てて話を引き継ぎ、番組は「天才ツヨシ君」らしい内容で終始した。


-ツヨシ君のような天才がいるんですねえ。どうもありがとうございました~!

-さて、次回は「名物おじいちゃん」をお送りします。

-それではまた来週!!


僕がテレビを切った瞬間、電話が鳴り始める。


「タロさん、ツヨシを見てくれましたかな」と電話口で会長が興奮ぎみにまくし立てる。


僕はマコさんと一緒に微笑む。


 うれしいよね、会長。


挿絵(By みてみん)


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