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タロと今夜も眠らない番組  作者: シュリンケル
第四章
101/123

101.ツヨシの家2


 ツヨシは言う。


この家、そして路地からの小道にかけて。

幽霊が出るのだと。


-(以下はツヨシの語った内容である)-

 自室で眠るツヨシの耳に、それは聞こえる。

毎晩、路地から小道に向けて何かを擦り付けるような音が響く。

ざ・・・、ざざ、さー・・・

音は少しずつ、本当に少しずつ近づいてくる。

ヴぅぅ、あ゛・・・

それは擦り付ける音と共にうめき声も伴う。

やがて、玄関のカギが”ガチャン”と鳴る。

ドアが開かれる音はしない。

気のせいなのかと思う。

やがて玄関の内側であの音が響く。

ざ・・・さー・・・

その音は少しずつ移動するのだ。

やがてツヨシの耳にはキーンという音が聞こえる。

次第にその音は大きくなる。

ずりずりと布を地面に擦り付ける音が階段を上り始める。

ツヨシは息を詰めてガマンする。

やがて音はツヨシの耳の中に突然入ってくる。頭の中にその”音”がこだまする。

音は『ぎょーーー』ととんでもなく大きなノイズに変化する。(悲鳴にも似ている)

そこでツヨシは気絶する。


---


 そりゃあ怖いだろう、と僕は言った。


 「よっしゃ」と猫山さんが腕をまくる。

・・・猫山さんの腕には鳥肌が立っている。(怖がりなのだ)

 「家というのは、楽しくなきゃならん」 震えながら猫山さんが言う。(僕とツヨシは密かに微笑む)


なんにせよ、ツヨシの不安をなんとかしたいなと僕と猫山さんは思ったのだ。


そのようにして、僕達は”ユーレイ退治”を決意したのだ。


まずは、腹を満たそう。全てはそこからである。


 僕達は近くのレストランへ移動することにしたのだ。



挿絵(By みてみん)


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