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タロと今夜も眠らない番組  作者: シュリンケル
第四章
100/123

100.ツヨシの家1


 僕達が尋ねたのは、会長の屋敷から15分ほど離れた住宅街の一角である。


入り組んだ路地の先、車も入れない小道の突き当たりに、ツヨシは住んでいた。


街灯が灯り始めた小道にツヨシが僕達を待っていた。


僕達を見てツヨシが笑顔になる。


両手を広げて飛び込んで来るツヨシは、やっぱりかわいい子供だった。


 「タロさん、猫山さん、汚い家だけど入ってよ」 そう促されて僕達は部屋に通された。


蛍光灯が古いのか、部屋の中はうっすらと暗かった。


 ツヨシは部屋に入るとすぐにテレビの電源を点ける。

そして小さくほっとため息をつく。


 ツヨシが一人でここに住んでいる事を、僕はタジマに聞いていた。

両親が亡くなってから、タジマや会長の説得にも応じずに、彼は一人で生活をしている。


冷蔵庫には一つの野菜もなく、冷凍食品だけが充実していた。


---


 これ見てよ、とツヨシが二階の自室に案内する。


そこにはたくさんの機材が並ぶ。

複数のコンピュータ、音響機材、無線機、いくつものモニター画面。

ここは彼のお城のようだ。



 「いつもこの部屋で生活してるの?」と僕は聞いてみる。他の部屋は使ってないのかと。


そうだよ、と彼はうつむく。


 「タロさん」ツヨシが真剣な顔を向ける。


「この家・・・でるんだよ」


(ごきぶり?と僕は思う)


挿絵(By みてみん)


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