4-31 南の国の新たな動き
南の国の新たな動き
翌日は、戸隠の巫女と、佐久の巫女が、緩やかに話していて、チビは弓使いについて行っていた。
「チビ、お前は、巫女様の所にいなくて良いのか?」
「戸隠の巫女様との話は難しいし、私は弓使いさんといろと言われた。狩りするの?」
「婆様の言付けを戸隠の巫女様に話したから、ようは無いからな、この森は知らないから、楽しみだよ」
ふうんっと、チビは嬉しそうに何を狩るのか楽しみという顔でついて行った。弓使いも知らない森なので深くは入れないし、狩りらしいことはできなかった。
そんな日かを過ごし、翌日、帰ることになった。するとオヤジが巫女に頼んだ。
「巫女様、私は、保倉川の小屋で冬を越します。あそこに、南に移動するグループが来るんですよ。情勢を聞いて、直江津王国に直接向かいます。春が来たらまた来ます。戸隠の巫女様、よろしくお願いします」
「オヤジ殿、世話をかけるが頼む」
戸隠の巫女がオヤジに頭を下げた。結果的に佐久の里の為になることだからと、頭を上げてくれと言いながら、若に頼むといって、保倉川へ向かった。
オヤジ去って、佐久の巫女たちは、戸隠から、戻って言った。
保倉川の海は荒れていた。しかし、この時に脂の乗った漁が捕れると、船を出す者たちがいた。荒れる海での狩りは、釣り上げるものに、脂が乗って上手いのだ。オヤジは小屋に着いていて、火を囲み水を飲んでいた。
もう冬だ。雪が振り始めている。
南に移動するグループが、小屋に入って来た。
「今年もここで越境だ。頼むぜオヤジ、」
「おお、来たな。美味しい魚が獲ってあるぞ。」
「オレは南から酒を持ってきている、飲もうぞ」
小屋では、火を囲み、魚を食い、酒を飲んだ。
「南の国は、あれは、戦いでもするなように、船でデカいのが降りてきていた。話ししても、通じんし、あれゃ兵隊だな」
「なんと、以前、戦略担当者を見たけど、偉そうなやつだった。」
オヤジは春日山での騒動の話をすると、南に移動するグループから話が重なった。
「あれは、柏崎が失敗したんだろう。南の国では、あれは柏崎が直江津王国に取り入られても仕方がないと言ってた。」
「長岡も取り入れられてるぞ」
ぼうっと南に移動するグループは感心して、直江津王国は、兵隊がおらんだろお。南の国から兵隊が来たらどうすんだ。ワイワイと話が進む。オヤジは、南の国の勢いが凄くなってる事を確認して、その場は濁して、酒を口に注いだ。
佐久の冬は、雪が深く積もらない。
寒風が浅間山から吹き降ろしてきて、寒さは一段と寒い。
チビは、コトコトと米を煮て、粥を作っていた。
巫女は、戸隠から帰ると…先代や長と話し、戸隠が直江津王国の後ろ盾が欲しいと言ってると告げ、後はオヤジの動きに任せたことを告げていた。
風が、一段と強く吹いた。




