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紀元前0世紀の物語  作者: 熊さん
第4章 紀元前0世紀に
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4-28 縄文の森

縄文の森


婆様からの返事が来た。

家来を縄文の森手前に残し、家来1人と婆様にあった。

早速、宰相が聞いた。


「婆様、佐久の巫女には、何を伝えてるんだ」


「何って、自然の森の有り様だよ。」


「有り様とはなんじや」


「分かり安く言えば、我々は、自然の動きを見てるんだ。それを見るためのコツみたいなものかな」


「自然の動きを見る?なんだねそれは?」


「あんたたちは、自然を知らない。自然は、当たり前にあるからのぉ。

当たり前の事。我らは当たり前の自然の動きに敏感なんだじゃよ。

分かりやすく言えば、噴火の前兆を感じて、噴火する前に知ること。

洪水が起きることを前もって分かること。そういうことさ」


何と、自然災害である火山の噴火や大雨で起きる洪水が、起きる前に分かるだと、、、


どうして分かる?いや、そこじゃない。


分かることが、出来れば、政治に使えるじゃないか。そうだ民達に信任を得ることも可能だし、王権の根拠にもなるかも、、、


宰相は、繰り返した。


「自然の動きを知る。すると噴火や洪水が事前に分かる。そういう事か?」


「まぁ、そういうことじゃな」


宰相は、この力は必要だと感じた。


「では、婆様の所へ来れば、春日山の巫女でも力を得られるか?」


「何を言ってるんだ。知らない巫女が来てもダメだよ」


そうだな、ここは、遠い。宰相は黙り込んでしまった。

婆様は、葉っぱを混ぜたお茶を出して、宰相に差し出す。

お茶を美味しそうに飲む宰相を見て、仕方ないという感じになる。


「佐久の巫女は、先代の巫女は噴火起きた時に、ワシに頭を下げに来たんじゃ。実はワシは巫女じゃない。そこで戸隠の巫女の所を紹介したんじゃ」


宰相は、戸隠の巫女?


「戸隠の巫女とはなんじや」


「戸隠の巫女は、大昔からの縄文巫女の修行する場じゃ。春日山の巫女も、佐久の巫女と同じで、かつての縄文巫女の子孫じゃろ。そこで修行すれば、可能性もあるのではないか?」


宰相は、希望が見えたようだ。

婆様が続けた。


「移動するグループのオヤジなら案内できるじゃろう。頼んでみろ」


宰相は、新たな目的が生まれた。


神殿に戻った宰相は、巫女に頭を下げた。

巫女は驚いて、対応する


「宰相、頭を下げないでください。何でしょうか?」


宰相は、縄文の森での婆様との話をして、戸隠の巫女の所へ案内して欲しいと頼みのであった。

移動するグループのオヤジに頼むたいと言うのである。


長と先代も同席していた。巫女は先代に顔を向けて、促した。


「宰相様、我々は、春日山の巫女を助けたのは、縄文巫女の血筋がなしたものと考えております。そこは辺はご理解されたのでしょうか?」


宰相は、凝縮して頷く。


「我々は、突然の訪問で、巫女に対して、失礼をした。縄文の森に行き、縄文巫女の血筋の話を聞いた。春日山の巫女にも戸隠を訪ねさせたいと考えてたのだ」


「そのようにご理解されてるなら、どうだ、オヤジに頼んでみようか?」


先代が巫女に礼を尽くして聞いた。

巫女も頷くしかないなと思った。


夕日が差し込んできた。

辺りが赤く染まっている。

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