4-25 意識の変化
意識の変化
南の国では、どうしていただろう。
直江津王国の送った戦略担当者は、事の失敗を柏崎のせいにして、本人がするべき巫女の拉致についても、柏崎が失敗したと話していた。
兵士が捕まったのも、柏崎のせい、全て柏崎が悪いと言って誤魔化していた。
南の国としては、直江津王国の豊富な米の生産量には、魅力があり、とりあえず探索を続けることになった。
探り始めると、巫女の力と支配の関係が分からなくなり、やはり悩んでいた。結局、形式的な巫女の祭事をする事で、支配の力として、統治を進めている。そんな答えにたどり着いていた。
柏崎や長岡まで、属国的な存在になったのも、巫女を使った儀式がより強固な支配を作り出しているように見えてきていた。
一方、直江津王国王国では、柏崎や長岡が、属国になったので、川前の集落や佐久の集落を探るようになった。
直江津王国は、王が結果的に欲を持つようになっていた。
しかし、川前の集落や佐久の集落でも肥沃な農耕が実現できていた。これは肥沃の川の動きによるものなのだが、川の被害を直接受けない直江津王国では、理解が届かなかった。
この結果、支配するのは難しいと考えていたが、直江津王国の技術の力を奢っており、必ず支配はなると信じて、動くことになった。
川前の集落では、そんな事も考えず、大きな川の肥沃なエネルギーで収穫が上がっていることを巫女による祈りが天に届いていると感じていた。先の集落も追随していた。
佐久の集落は、どうでしょうか。
移動するグループを統括するオヤジの活躍で、南の国や直江津王国についても、大体の動きは把握していた。
佐久の集落の神殿では、長と先代と巫女が話し合いをしていた。
南の国は、相変わらず、探りを入れてるらしい。これは、南に移動するグループが、定期的に保倉川の小屋で情報を交換していた。こちらは、大きな洪水に大きな被害もなく、優れた治世をむしろ売り物にしていた。
直江津王国には、たまに神殿を直接、オヤジが、訪ねる事で、王の意識が、柏崎、長岡を属国に出来たことを自慢し、川前の集落や佐久の集落にも、技術の提供を持ちかけ、支配への意欲が隠せない状態であることがわかっていた。
オヤジが発言する
「巫女よ、直江津王国の王が、このようにあからさまになってくると、宰相たちが何かしてくるにちがいない」
長が、それを受けて発言する
「オヤジよ、何をするかのぉ」
「長、宰相は川前の集落や佐久の集落に直接連絡してくると思います。我らの属国になれと」
巫女は深く考え、答えを返す。
「私もそう考えます。王とは思いませんが、宰相、自ら訪ねてくる気がします。」
浅間山は、悠々と細い煙を風に乗せて、揺らしていた。




