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紀元前0世紀の物語  作者: 熊さん
第4章 紀元前0世紀に
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4-23 洪水の後

洪水の後


雨は降り続く、洪水の水嵩が増していた。

日が暮れて一晩が過ぎた。

雨は止み、嘘のように晴れていた。しかし、水嵩は、そのままだった。


洪水の水嵩が引かないのを見て、民が騒ぎ始める。

しかし長が声高に、


「しばらくはこのままだ。雨は止んだ。太陽を見えてる。しばらく待つのだ」


皆は、長の言うことだったので、黙って耐えていた。

子どもがぐずった。


「お家には戻れないの」


子供をなだめる母親たちの声がむなしく響く。

先代が話し始める。


「山の神は、私たちを裏切りません。必ず水は引きます。待ってください。それよりもこのお告げにより、避難できたことをじっくり神に祈ってください」


そうだ、そうだという言葉を民の声が高まり、皆が祈り始める。

子供たちも、親たちが祈るので真似して祈り始め、静かになった。


オヤジの家族である弟も小さな声で祈る。


「神様、山の神様、私たちを助けてくださり、ありがとうございます。僕もお父さんのように集落のために働きます。よろしくお願いします」


母親が、眠ってる乳飲み子を抱え、同じように祈りを捧げていた。


弓使いは、浅間山の婆様の所に戻っていた。夜、弓使いが戻ると、よしよしと子供をなだめるように眠りに付かせていた。


「弓使いよ、丸太は用意しておいたか?巫女は帰らんと言うたろう。」


婆様はの問いに、頷き、仕方がないと返事をして続けた。


「チビが偉かったよ。頑張って巫女を支えてた」

「ほう、お前さんも、よく気がついたのぉ、よしよし」


婆様は、山の空気を見て、こりゃ暑くなるなと、ウンウンと頷くのであった。


空気が嫌いに流されたように、太陽はカッと暑く輝いていたが、水嵩は中々引かなかった。


川の大きく蛇行してる下流では、山から降りてきた縄文の人間か暮らし始めていた。

しかし、雨で川が荒れるのは分かっていたが、初めから、川の流れの邪魔しない所に小屋を建てていたので、無事であった。


川の上流で川が荒れるのを、1人見つめていた移動するグループの仲間も川の流れの危なくない所にいたので、荒れ狂う川を見つめ。水が引くのを観察していた。


川前の集落では、どうだったのだろうか?

川の登った所に神殿を作り、その下に田んぼを耕作し、小屋をその周りに作っていたので、川は、荒れたが蛇行する川の外側に、溢れ出し、縄文のいる方に水が出たが、彼らは予想していたのだろう。逃げ延びていた。


先の集落でも、同じで、蛇行して、溢れる川の水の影響はなかったようだ。


神の許しを得たと、大いに、川前の巫女は喜んで祈りを捧げていた。


そして、雨で雲が流されたように、暑い太陽が大地を照らし、何日かたって、川の汎濫は収まり、徐々にその水嵩が、落ち着いて行った。雨から10日ほどが、立っていた。

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