4-12 直江津王国の準備
直江津王国の準備
直江津王国の執務室
オヤジが納得したように話し始めた。
「王よ、巫女の危機については、柏崎には理解されてないように思います。柏崎には直江津王国しか見ていませんね。」
宰相は、何の話だと思う。
「佐久の巫女の天啓があったというので、春日山の小屋の守りを固めさせたのだ、それで良いではないか」
「南の国は渡来系集落で、支配が厳しく、民は怖がっています。南に移動するグループから話を聞いております。直江津王国の形とは、随分違うらしいです。かなり攻撃的な連中です」
「すると、どうするのだ」
「はい、春日山では、更に隠れて密かに賊の侵入を誘い、捕まえます」
「ほう、何故だ」
「多分、仕掛けてくるのは南の国が独自に動くと思います。柏崎は、直江津王国との繋がりだけで、むしろ本命は巫女への攻撃ではと思います」
王が頷くように応えた
「巫女の天啓が、それを教えてくれてると言うのだな。」
「そうです。だから、南の国の逆手をとるんです」
直江津王国の春日山の奥の小屋には、小屋の前に警備を置いて、大岩や小屋の裏に佐久の集落の移動するグループが付いた。若も弓使いも入っていた。
南の国のテントに、柏崎からの報告が来た。戦略担当者と使者は、兵士を連れて、直江津王国に向かった。兵士はむしろ、密かに巫女を確保する為に動き始めた。
柏崎では、殿の命令で部下が何人かを連れて向かっていた。
直江津王国へ入る辺りで、南の国の戦略担当者と使者と柏崎の部下が集まった。
「ずいぶん物々しい」
柏崎の部下が、南の国の戦略担当者にいう。
「柏崎は、我々を直江津王国に連れていけば良いのだ。我らは、後をついて行くので、よろしく頼む。」
部下は殿の代理としていたが、南の国の堂々とした言い方に、むしろ強い味方が付いたと思い、堂々歩き出すのであった。
直江津王国の神殿前の広間に付いた。
「柏崎の殿代理です。国王にお会いしたい」
柏崎の部下が家来3人と南の国の戦略担当者と使者の後ろに兵隊が5人。合計10人が広場の前に立っていた。
直江津王国ては、何が起きたのか分からない感じで、人々が集まって集まった。
初めて見る兵隊さんのような大きな人間に怯えるような声も上がっていた。
神殿の門が開き、管理者が現れ、招き入れた。全員は多いので、柏崎の部下や南の国の兵隊は、たって待つことになった。
執務室に入ると挨拶をして、部下が応えた。
「私が、柏崎の殿の代理です。今回は、お会い頂きありがとうございました。」
宰相が、厳しく答える
「どんなご用がお望みなのでしょうか」
「我が殿は、元々直江津王国の王になる為に生まれたものです。いま、南の国の皆さまが、我が柏崎の後ろ盾になりたいと、頼んできたで、引き合わせます。ここにいるのが南の国の戦略担当のお方です。ご挨拶をお願いします」
余りの言葉に、すっかり困った顔の戦略担当だったが、考えるとやる事は同じだと思い、素直に話し始めた。
「我々は南の国と呼ばれていますが、我らと連携して支配を増やさないかと、我王が申しておる。我らが海の向こうの文化で、米を作り、豊かな社会の仕組みを広げ、大いに支配を広げようではないか。」
執務室が、静かになった。




