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紀元前0世紀の物語  作者: 熊さん
第4章 紀元前0世紀に
44/63

4-10 南の国の使者

南の国の使者


神殿前の物陰にいた弓使い。


若が、早足で現れた。


実は、弓使いは、事前に連絡役に会って、柏崎に侍女が捕まったと伝えていた。


若は連絡役に会うために柏崎に来ていたので、それを聞いて、ここまで来たのだ


弓使いは、若を見つけると、声をかけ、二人で話をした。


そこに、侍女を連れた南の国の使者が出てきた。


「私は、佐久の集落の移動するグループです。貴方は、南の国の使者様ですか?」


「何故だ、どうしてそれを知ってる?」


侍女は、使者の連れてる男に引き連れられていたが、弓使いが、若と同時に出て、無言で殴りつけ、侍女を取り戻していた。


若は、それを確認すると、


「使者様、残念ですが、侍女は頂きます」

「何を、、、」


使者が振り向くと、弓使いの手に侍女が掴まれており、使者の連れは倒れていた。


一方、柏崎の神殿では、殿が、南の国の使者に対して、直江津王国を支配して、南の国の属国になると、しっかり言えたことで…ホッとしていた。

同席していた部下の男が


「先ほどの次女は如何いたしましょう」


「先ほど捕らえた娘は、南の国の使者が欲しいと言ったので、渡しておいた。勝手に引き取るだろう」


と、大きな声で笑い出した。


「殿、早速、直江津王国に先駆けを出しましょう」


「うむ、よきにはからえ」


殿が得意そうな顔で、部下とニコニコしていた。


外では、南の国の使者が、侍女が奪い取られても、保険と考えていたので、若たちとは、争わなかった。

フンっという、相手を睨見つける顔を向けて、そのまま去って行った。


「チビ、大丈夫だったか?」

若が、侍女に向かい声をかけた。

弓使いに助けられた侍女は、情けない声て謝るのだった

「ごめんなさい。上手く立ち回れなくて、捕まってしまって、、巫女様に面目ない。」


「いや、無事で良かったよ。弓使いが、連絡役に会っていて、チビの捕縛を知って、ここに来たのだ」


柏崎と南の国との繋がりも分かったので、三人は直江津王国に向かった。


その頃、春日山遠くの小屋に、王と宰相、そしてオヤジが、集まって話をしていた。


「まずは、春日山の巫女の安全が第一です。きっと何かが起きるんだと思います」


すると、宰相が、力強くキッパリと


「オヤジ殿がおっしゃる通りにしよう。見張りを強化し、小屋の中と外に見張りをつけることにする。宜しいでしょうか。」


「うむ、そのように計らえ、巫女は大事ないか?」


「はい、突然佐久の集落の移動するグループの方々が来て驚きましたが、何事も起きていません。」


皆は、安心して若の報告を待つことにした。


日が落ち、小屋に明かりや祈りのための火が赤々と揺らめいていた。


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