4-9 柏崎の失敗
柏崎の失敗
柏崎の神殿では、南の国の使者が、殿と話が進んでいた。
「南の国としては、我に何をお望みかな?」
殿が挨拶の後、聞いてきた。
「南の国では、貴方様に直江津王国の国王との仲介をお願いしようと思っています」
殿は、部下の言う通りだなと思い、詳しく聞こうとした時、入って来たものがいた。
「殿、お話し中申し訳ありません。宜しいでしょうか?」
失礼な奴が来たなと、南の国の使者が睨むが、殿は気が付かず、
「おい、何だ申してみよ」
「はい、お話し中ですが、佐久の巫女の侍女が怪しい動きをしていたので捕まえました。如何いたしましょうか?」
佐久の巫女の侍女?南の国の使者は、佐久の集落は、直江津王国の属国だったよなと、思っていた。
「もう良い、捕まえたなら、後から判斷する。控えよ」
捕まった侍女は正直に話していたが、話がつながらないので、扱いに困っていた。
そこで、南の国の使者が、
「佐久の巫女の侍女なら、直江津王国に関わりがあり、我らのことを探りに来たのでは?」
「何、佐久の集落は、随分遠いぞ、なんで巫女の侍女が、、、」
「殿、我の考えだと、我々の動きが伝わっていて、先手を取られたのでは?」
「先手とな、何を探ってるんだ」
「それは柏崎と南の国とのつながりでは」
「なるほど、どう使用かのう」
南の国の使者は、機敏に応えた。
「我にお預けください。殿は、直江津王国の国王に会談の話を持っていってください。さすれば、我々が後を引き受けます」
「おお、そうか。では、任せるとしよう。直江津王国の支配は我が引き受けよう。」
「、、、つなぎをつけていただければ、」
南の国の使者は、柏崎に直江津王国を支配するなど考えてもいなかったが、侍女は巫女の保険にすれば良いと考えていた。
神殿前の物陰に弓使いの姿があった。




