4-7 佐久の動き
佐久の動き
佐久の集落についた。
長と先代を呼び出す。2人は巫女の既に待っていた。
「巫女よ、婆様の小屋に行った時いたので、待っておったぞ」
「ありがとうございます。湧泉のある洞窟に行って、春日山の巫女様の危機を感じました。」
「なんと、春日山のか確かなのか?」
「分かりません。でも皇子様の危機を感じた以上、動かねばと思い、若にオヤジ様への連絡を指示しました。」
黙って聞いていた先代が
「婆様の導きだね。私も巫女のとき、噴火があって戸隠へ行った。その後も何回か行った時に、巫女にも大岩を見せたよな。春日山の大岩は、知らぬだろうに。よくぞ決断した。偉いぞ」
「ありがとうございます。」
チビは、皆が巫女の判断を褒めてる事に感心していた。そこで思いだった事を言ってみた。
「長様、何故巫女様に危機があるんでしょう。」
「ほー、良いところに気がついたな、勿論、南の国の策略じゃな」
「南の国ですか?」
先代が侍女を窘めるようにいう。
「南の国は、いま、直江津王国に触手を伸ばしておるのじゃ、柏崎も、関係してるかもな」
「先代よ、まさにそこが問題だな。オヤジは春日山に向かったろうから、柏崎の情報をどのように取るかだな」
話が早かった。既に、オヤジからの報告で、柏崎や南の国の動きが分かっていたからである。巫女も先代も長も深いため息をついた。
侍女が聞いた。
「柏崎に何があるのですか?」
「柏崎には、直江津王国への執着があっての。長岡の水害でも、気配を見せていた。南の国の動きは、柏崎も分かるだろうから、いま、柏崎の情報も大事なことなのよ」
「どうすればよいのでしょうか?」
侍女は、遠慮なく聞いてきた。
「オヤジがいなければ、、、弓使い、お主は、柏崎を知ってるか?」
「おう、知っておるぞ、我らはよく海まで行くでな、柏崎は、昔からよく行っていたよ」
「そうか、、、どうするかのう」
長は、悩んだ。巫女を動かせない。しかし、佐久の集落のものでなければ、、、と、
「チビ、お前が柏崎に行って、オヤジの仲間に話を聞け、行けるか?」
すると、先代が、チビでは若いのでは、それに道行き危険だと、しかし、巫女がハッキリという
「私はいけません。チビなら弓使いの護衛があれば、その役目を果たせます。彼女は賢く、賢明です」
「おお、そなたが推薦するのか、、、チビ、大丈夫か?」
長が侍女に聞いた。
「はい、大丈夫です。弓使いさん、お願いできますか?」
「仕方がないのぉ、婆様に手伝えと言われとるから、良いぞ」
佐久の集落の上の皿が重なった雲が夕焼けに染まり、赤く染まっていた。




