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紀元前0世紀の物語  作者: 熊さん
第3章 弥生の世界
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3-9 巫女の成長

巫女の成長


佐久の巫女は、浅間山の婆様に、佐久の集落へ来て、共に巫女の力になって欲しいと告げた。


「婆様、この浅間山は、佐久の集落にとっても重要な場所だと感じています。婆様には、佐久へ来ていただけないでしょうか?」


婆様は、首を横に振って答える。


「悪いな、我はまだ命はあると思うが、この地を離れることはできない。お主がたまにこちらにすれば良い。そうだ、むしろ浅間山を教えてやる。術は無理だが、お主なら、浅間山を教えてやっても良い」


巫女は、願ってもない申しだてに、大きく頷き、何度もお礼を伝え、佐久に戻っていった。


神殿で、長と移動するグループを集め、巫女が話し始めた。


「我は、戸隠の巫女より、様々の教えを授かった。今回の豊作も戸隠での経験が、良い方向に向いたのだと、浅間山の婆様と合って確信した。」


長が応えた。


「おお、良かった。1年かけた戸隠の修行の賜物だな」

「はい、我も戸隠から戻られる巫女様を見て、随分と成長されたと感じました。」


移動するグループは、巫女に対し礼儀をわきまえていた。すると巫女が


「移動するグループよ、この佐久の集落の様子を川前の集落や直江津王国にも伝えてほしい。そして、移動するグループの仲間には、八ヶ岳山の縄文集落の様子も見てきて欲しい。浅間山の噴火の影響を知っておきたい。」


巫女は、帰ってきた時の集落の様子を見た時は、どうして良いか分からない感じであったが、浅間山の婆様と話したことで、やる事をしっかりと感じていた。


長は、その様子を見て巫女に返した。


「巫女、どうしたのだ」

「長よ、我はまず、浅間山の噴火がもたらした様々なことを知らなければなりません。移動するグループには、その役目をお願いしたいのです。」


長や移動するグループの皆は、膝を立てて、頭を下げて、大きく返事を返した。


こうして、巫女が成長するとともに、移動するグループが、各地に散らばり、情報を集めるようになっていった。


直江津王国、川前の集落では、巫女がそれぞれ違う形で成長していることが分かった。


また、柏崎、長岡、新潟の弥生集落が、豪族として支配の力をつけていることが分かった。


更に、八ヶ岳山系の縄文集落は、山を降り、米の収穫を始める、新しい動きが始まっていた。


各地の弥生集落が、大きく変化している事を実感するのであった。


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