第7話:神様、権限乱用で「モザイク処理」をかけてくる
いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は、神様が必死に考えたBAN攻撃を、レンが台無しにします。
【場所:崩壊した謁見室 ⇒ バグ空間】
「うわああああっ!? 足元が! 地面が消えていく!」
「レンさん助けて!」
神エニグマの本気が始まった。
美しいグラフィックだった床や壁が、粗いドットのようなノイズに変わり、ボロボロと崩れ落ちていく。
『目障りだ。貴様らの存在そのものを、コンプライアンス違反として削除する』
空から無機質な宣告が降ってくる。
すると、サラリーマンの体が、足元から徐々に「モザイク」にかかり始めた。
「えっ……? な、なんだこれ!? 俺の足が……見えない!?」
「キャーッ! 私の手も! ブロックノイズになってる!」
『貴様らは「不適切なコンテンツ」だ。世界から検閲・削除(BAN)されるがいい』
恐怖の権限乱用。
物理的な攻撃ではなく、「存在の表示義務違反」として処理落ちさせられているのだ。
このまま全身がモザイクになれば、彼らはデータごと消滅する。
「チッ……! 運営が逆ギレしてBAN攻撃とか、一番寒いんだよ!」
レンはスマホを操作するが、画面はバグってコメントが見えない。
頼みの綱の視聴者(戦力)と分断されてしまった。
「(マズいな……。リスナーの支援がないと、俺はただの一般人だ)」
全身の半分がモザイク化し、動きが鈍くなるレン。
「くそっ……! 口ほどにもねぇな俺も……!」
その時。
ノイズまみれのスマホの画面に、一通の「DM」が届いた。
ピロン♪
【差出人:カケル(地球)】
【件名:裏技教えます】
「……は?」
レンが目を見開く。
差出人は、先代の異世界攻略者、あのRTA走者だった。
本文:
『配信見てた。その神、真面目に相手するな。
正面から戦うと負けるが、そいつは「注目されること」を極端に嫌う。
モザイク処理をかけられているなら、それを逆手に取れ。
……今から「規制解除パッチ(MOD)」を送る』
【添付ファイル:Anti_Mosaic.exe をダウンロードしました】
「ハハッ! マジかよ先輩!」
レンはニヤリと笑い、即座にファイルを実行した。
『無駄だ! 完全に削除してや……なに!?』
エニグマが驚愕する。
レンたちの体を蝕んでいたモザイクが、一瞬にして「派手なネオンカラーの発光エフェクト」に書き換わったのだ。
消えるどころか、めちゃくちゃ目立っている。
「うおっ!? 俺の体が……ゲーミングPCみたいに光ってる!?」
サラリーマンが自分の手を見て驚く。
レンが叫ぶ。
「みんな! 削除されそうになったら、逆に主張しろ!」
「BAN対策は『別垢転生』だ! 俺たちは消えてない、ここにいるってな!」
レンはドローンを再起動させた。
「おい神様! 俺たちが『不適切』だって? だったら……」
「もっと過激に、R-18ギリギリ(精神的に)まで暴れてやるよ!」
レンはカメラに向かって中指を立てた。
「リスナーのみんな! バグっててコメント見えないけど、聞こえてるなら『拡散』頼む!」
「この世界が崩壊してる様を、他の神様たちにチクリまくれ!」
【外部サイト:Twitter(X)にて拡散中】
【トレンド:#エニグマの管理不足 #世界崩壊なう】
地球側のSNSでは、レンの配信画面(バグった世界)がキャプチャされ、拡散されまくっていた。
「管理能力がない神様」「自分の世界を壊す無能」というレッテルが、ネットの海に広がっていく。
『や、やめろ……! 他の管理神に見られる!』
『私の評価が下がる! 削除だ! ログを消せェェェッ!!』
「もう遅い! 炎上は止まらねぇぞ!」
レンたちは、七色に発光しながら崩壊する世界を駆け抜ける。
先輩からの技術支援と、後輩の拡散力。
新旧主人公のコラボによって、陰謀神は「社会的信用」という名のHPを削り取られていく。
(第7話・完)
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!
「神様ざまぁw」「レンひどすぎる(笑)」と思っていただけたら、
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