表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『その配信、ネタバレ注意につき。 ~陰湿な神様が、現代の「特定班」と「拡散力」にボコボコにされて泣いてます~』  作者: さらん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/21

第5話:BAN祭り? 運営が「回線切断」とか一番寒いことしやがった

いつも読んでいただきありがとうございます。

今回は、神様の罠によって、レンが危機に陥ります。



【場所:最終エリア「審判の謁見室」】

「黒歴史ポエムの公開処刑、お疲れ様でしたーw」


レンたちが重厚な扉をくぐり抜けると、そこは天井が見えないほど巨大なドーム状の空間だった。

床には真っ赤な絨毯が敷かれ、最奥には玉座――そして、そこに座る「影」があった。


『……よくぞここまで来た。クソ忌々しい配信者よ』


玉座に座っていたのは、漆黒のローブを纏った骸骨の魔術師。

いや、その背後に漂う圧倒的な神気からして、これがこの世界の管理者、陰謀神エニグマの「直接介入アバター」であることは明白だった。


「あ、運営さんチッスチッス。やっと顔出しですか?」


レンはドローンを飛ばし、骸骨の顔面をドアップで映した。


「みんなー、こいつがさっきの痛いポエム書いた『漆黒の翼(笑)』さんでーす!」


【コメント欄】

> 視聴者A: 出たwww 漆黒の翼www

> 視聴者B: ラスボス降臨ちゃあ

> 視聴者C: 骸骨とかキャラデザ古くね?

> 視聴者D: はよ倒して打ち上げ行こうぜ

>


いつも通り、コメント欄は舐め腐っている。

サラリーマンや女子高生たちも、レンの後ろで完全にリラックスムードだ。


「レンさんがいれば、このボスも一瞬ですよね?」

「スパチャでミサイルとか降らせるんでしょ?」


しかし。

エニグマは怒らなかった。

むしろ、骸骨のあぎとをカチカチと鳴らして、不気味に笑った。


『フフフ……。学習したぞ、配信者』

『貴様自身の力は「一般人」に過ぎない。貴様の異常性は、その「スマホ」と、繋がっている「数十万人の人間リスナー」にあるとな』

「ん? 何当たり前のこと言ってんの?」


レンは鼻で笑い、いつものようにスマホを掲げた。


「そうだよ。だから勝てないってわかった? みんな、こいつにトドメの『爆撃スパチャ』頼むわ!」

『……果たして、届くかな?』


エニグマが指(骨)を鳴らした。

ブゥン……。

重低音と共に、空間全体が紫色のノイズに包まれた。


「……あ?」


レンは違和感を覚えた。

いつもなら即座に鳴り響く「チャリーン♪」という軽快な通知音が聞こえない。


スマホの画面を見る。

コメント欄の流れが、ピタリと止まっていた。


【コメント欄】

> 視聴者X: あれ?

> 視聴者Y: 画面固まった?

> 視聴者Z: くるくるしてる

> ……接続中……

>


「え、ラグい? 回線落ち?」


レンがスマホを振る。

画面左上のアンテナピクトが、みるみるうちに「圏外」へと変わっていく。


『ここはこの世界の最深部。私が直接、空間座標を書き換えた』


エニグマの声が、勝ち誇ったように響き渡る。


『地球との通信経路パスを、物理的に遮断させてもらったぞ』

「は……? 通信遮断……?」


レンの顔から、余裕の笑みが消えた。


『貴様の武器は「情報」と「支援」だろう? ならば、孤立無援のこの場所で、ただの無力な人間に何ができる?』


プツン。

ついに、スマホの画面に無慈悲なメッセージが表示された。


【 NO SIGNAL 】

【 サーバーとの接続が切れました 】

ドローンカメラが、動力を失ったようにポトリと地面に落ちた。


配信終了。

数十万人の味方が、一瞬にして消え失せた。


「う、嘘でしょ……?」


女子高生が後ずさりする。


「配信が……止まった……?」


今まで「レン様」が無敵だったのは、向こう側にいる神様リスナーたちがいたからだ。

それがなくなった今、ここにいるのは、ただの派手な服を着た兄ちゃんと、非力な一般人たちだけ。

目の前には、激怒した本物のラスボス


『さあ、配信おあそびは終わりだ』


エニグマが立ち上がり、巨大な鎌を振り上げた。

その影が、レンたちを飲み込むように伸びていく。


『ここからは、録画もログも残らない……誰にも知られぬ、一方的な「処刑」の時間だ』


レンは、ブラックアウトしたスマホの黒い画面を見つめ、立ち尽くしていた。

彼の顔から表情が見えない。

絶体絶命。

その時、レンが小さく呟いた。


「……おい、運営」

『命乞いか? もう遅い』

「違うよ」


レンが顔を上げた。

その瞳は、絶望するどころか、今まで以上にギラギラと狂気的に輝いていた。


「お前、やっちまったな」

「配信者にとって、一番やっちゃいけない『タブー』を踏んだぞ」

『……何?』

放送事故トラブルだよ。……しかも、最高に『撮れ高』があるやつだ」


レンは映らないスマホをポケットにねじ込み、素手で構えた。


「回線が切れた時のストリーマーは……放送中よりもうるせぇぞ?」

(第5話・完 ―― 続く)


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!


「神様やっちまったなあw」「レンガンバレ(笑)」と思っていただけたら、

ページ下部にある【☆☆☆☆☆】の評価ポイントを入れて応援していただけると、執筆の励みになります!

(広告の下あたりにあります! ↓↓↓)


ブックマーク登録もぜひよろしくお願いしますm(_ _)m


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ