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『その配信、ネタバレ注意につき。 ~陰湿な神様が、現代の「特定班」と「拡散力」にボコボコにされて泣いてます~』  作者: さらん


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14/21

第14話:気絶なんて許さない。目を開けて「詰み(エンド)」を見ろ

いつも読んでいただきありがとうございます。

今回は、地球の神様から貰ったアレがアレします。



【場所:深淵の最奥部(エニグマの体内空間)】

バシャッ!!


「がはっ……!?」

レンは、冷たく異臭を放つ泥を顔面に浴びせられ、強制的に意識を引き戻された。


『起きろ、配信者』

『寝ている場合ではないぞ。……絶望は、目を見開いて味わうものだ』


目の前には、不定形の影から無数の目玉を覗かせる神エニグマ。

レンは全身を黒い泥に拘束され、指一本動かせない状態で吊り下げられていた。


「ハァ……ハァ……。わざわざ……モーニングコールかよ……」


レンは激痛に顔を歪めるが、エニグマは冷徹だった。


『減らず口を。……だが、私はもう油断せんぞ』


エニグマの体(泥)の一部が盛り上がり、飲み込んだはずのレンのスマホを吐き出した。

ただし、返してくれたわけではない。

触手でスマホを空中に固定し、レンに見せつけるためだ。


『貴様の「武器」の確認だ』


エニグマの目が怪しく光る。


『内部スキャン完了。……バッテリー接続遮断。回路基板への泥の侵入を確認。アンテナ機能の完全破壊』


エニグマは、念には念を入れて、スマホを物理的にもシステム的にも「死んだ状態」であることを確認していた。

これなら、カケルからのツールも、120万人の声援も、絶対に届かない。


『さらに、この空間は外界から隔離された「亜空間」だ』

『ここには電波はおろか、概念的な「救い」すら入ってこられない』


完璧な包囲網。

徹底的なリスク管理。

これこそが「陰謀の神」の本領発揮だ。


「……随分と、慎重じゃねぇか……」


レンが苦笑いする。


『当たり前だ。貴様らはゴキブリのように、少しの隙間があれば入り込んでくる』

『だから、全ての穴を塞いだ。……さあ、見ろ』


エニグマが触手を振るうと、横で吊るされていたサラリーマンと女子高生が悲鳴を上げた。


「痛い! 痛いよぉ!」

「助けてレンさん……!」


泥が彼らの皮膚をゆっくりと浸食し、同化しようとしている。


『彼らは私の「養分」となる。貴様もだ』

『配信も、ログも、記憶も残らない。誰にも知られず、ただ泥の中で溶けていく恐怖……』

『どうだ? 悔しいか? 助けを呼びたいか? だが、スマホはそこにあるのに、指一本届かないぞ?』


目の前にあるのに、使えない。

希望が見えているのに、届かない。

これぞ最高級の「精神的拷問」だ。

レンは、泥にまみれたスマホを見つめた。

画面は割れ、泥が詰まり、完全に沈黙している。

どう見てもただのガラクタだ。


「……」


レンの瞳から、光が消えていくように見えた。

抵抗する気力すら、奪われてしまったのか。


『フフフ……そうだ。その顔だ』


エニグマが満足げに歪む。


『意識を保ったまま、自分が無力であることを噛み締めろ。その絶望の味こそが、私にとっての「高評価いいね」なのだからな!』


神エニグマは勝利を確信していた。

武器は破壊した。

精神は折った。

退路は断った。

だが。


「……なぁ、神様」


うつむいていたレンが、ボソリと呟いた。


『何だ? 命乞いなら聞かんぞ』

「お前さ……。スマホの『中身』は確認したけど……」


レンがゆっくりと顔を上げた。

その口元には、絶望ではなく、狂気的な「嘲笑」が張り付いていた。


「『スマホそのもの(ハードウェア)』が、何でできてるかは……確認したか?」

『……あ?』


エニグマがいぶかしむ。


『何を言っている? ただの金属とガラスの塊だろう』

「地球の神様がくれた、最新機種だぞ?」

「ただのスマホなわけ……ねぇだろ」


レンが叫んだ。


「爆ぜろッ!!!!」


その瞬間。

エニグマの触手が掴んでいた「沈黙したスマホ」が


――


カッ!!!!!!

内側から、太陽のような閃光と、超高熱を放ち始めた。


過負荷オーバーロード:バッテリー強制熱暴走】

【自爆モード:承認】

『なっ……!? き、貴様……まさか……ッ!?』


エニグマが気づいた時には、もう遅かった。

慎重になりすぎて、わざわざ「手元(触手)」で確認してしまったことが仇となった。

神の懐深くで、地球のテクノロジー(爆弾)が火を噴く。


チュドォォォォォン!!!!

(第14話・完)


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!


「神様陰湿すぎる」「レン可哀想」と思っていただけたら、

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