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『その配信、ネタバレ注意につき。 ~陰湿な神様が、現代の「特定班」と「拡散力」にボコボコにされて泣いてます~』  作者: さらん


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11/21

第11話:サーバー防衛戦! 貴様らの「複垢投票」は全てBANだ!

いつも読んでいただきありがとうございます。

今回は、神様が必死に考えた「参加型イベント」をレンがカケルの力を借りて打ち破ります


【場所:深淵のアーカイブ(迷宮エリア)】

【緊急アンケート進行中】

A(女子高生救済):49%

B(サラリーマン救済):49%

残り時間:30秒


『フハハハ! 拮抗しているな!』


神エニグマが勝ち誇る。


『人間とは醜い! 「若い女」と「家族持ちの男」、どちらの命が重いかなど決められるわけがない!』

『このまま50%に届かず、時間切れで両断されるがいい!』


投票率は綺麗に割れていた。

視聴者たちは迷い、手が止まっている。

このままでは「優柔不断」という罪で、二人の命が失われる。

だが、レンは不敵に笑っていた。


「おい神。……お前、ネットの『組織票』を舐めすぎだ」


レンはスマホに向かって叫んだ。


「みんな! 迷う必要なんてねえ!」

「今から『1人100回』投票しろ!!」

『は?』


エニグマが耳を疑う。


『馬鹿か貴様? システムは「1人1票」だ。IPアドレスで厳重に管理されている! 重複投票など……』

「それを突破するのが『スパム(数)』だろーが!」


レンが合図を送ると、コメント欄の流れが変わった。


【コメント欄】

> 特定班(技術部): スクリプト装填完了!

> 視聴者A: 複垢10個用意した! 全垢で「両方」に入れる!

> 視聴者B: VPNで海外経由! IP偽装して連打ァ!

> 視聴者C: ツール起動! 秒間100投票いくぞオラァッ!!

>


ダダダダダダダダダダッ!!!!!

猛烈な勢いで数字が回転し始めた。


『な、なんだ!? 投票数が……異常な速度で増えている!?』


エニグマがモニターを見る。

120万人の視聴者だったはずが、投票総数が「1000万票」を超え、さらに「1億票」へと膨れ上がっていく。


A:救済(5000万票)

B:救済(5000万票)


比率パーセントで勝負するんじゃねぇ!」


レンが叫ぶ。


票数パワーでねじ伏せろ! サーバーがパンクするまで票を詰め込め!」

『お、おのれぇぇぇッ!! 不正だ! これは明らかな不正投票だ!』


エニグマが慌ててコンソールを操作する。


『サーバー管理者権限発動! 海外IPを遮断! 同一端末からのアクセスを弾け!』


バシュッ! バシュッ!

不正な票が次々と削除されていく。

さすがは神様、サーバー管理能力は高い。


『無駄だ! 私の処理能力は無限! 貴様らのスパムなど、全てゴミ箱行きだ!』

「ちっ、やるな神様!」


レンが舌打ちする。


『さらにセキュリティ強化! 「画像認証キャプチャ」を導入する!』


突如、視聴者たちの画面に、あの「鬱陶しい画像選択」が表示された。


【私はロボットではありません】

【信号機の画像を全て選んでください】

【コメント欄】

> 視聴者D: うわあああ! キャプチャ出た!

> 視聴者E: めんどくせえ! 信号機どれだよ!

> 視聴者F: 端っこの数ミリも信号機に含まれるのか!?

>


投票スピードが激減する。

スクリプト(自動化ツール)が、画像認証に阻まれて停止したのだ。


『ハーハッハッハ! どうだ!』


エニグマが高笑いする。


『自動化ツールなど、この「信号機選び」の前では無力! 人力でポチポチやっている間に、制限時間はゼロになる!』


残り10秒。

投票率は再び均衡し、票の伸びが止まった。


「くそっ……! さすがに陰湿だぜ!」


レンが焦る。


エニグマの防衛(嫌がらせ)は完璧だった。

天秤の上の刃が、ギロリと二人を見下ろす。


『終わりだ、配信者! 不正ユーザーの末路を、特等席で見届けるがいい!』

「……万事休すか」


レンがスマホを下ろしかけた、その時。

ピロン♪

再び、あの男からの通知が届いた。


【差出人:カケル(地球)】

【件名:信号機くらい俺が選んでやる】

添付ファイル: 『Auto_Captcha_Buster.exe(全自動信号機めくり機)』


レンは目を見開いた。


「……はっ! マジかよ、あのRTA野郎!」

「あいつ、この世で一番『無駄な時間(画像認証)』が嫌いだったな!」


レンは即座にファイルを視聴者全員に共有エアドロップした。


「みんな! 認証突破ツールだ! ぶち込めぇぇぇッ!!」


【コメント欄】

> 視聴者G: ツール来た!

> 視聴者H: 信号機が……一瞬で選ばれていく!

> 視聴者I: これぞAIの力! 人類の勝利だオラァッ!!

>


ズガガガガガガガガガガッ!!!!!

停止していた票数が、先ほどとは桁違いの速度で再加速した。


『な、なにィィィィッ!?』


エニグマが絶叫する。


『私の完璧なセキュリティが! 信号機も、横断歩道も、バスの画像も! 全て0.1秒で突破されているだとォォォッ!?』


もはや人力ではない。

120万台のスマホとPCが、カケルの作ったチートツールによって「最強のボットネット」と化していた。


A:救済(21億票)

B:救済(21億票)


『やめろ! やめるんだ! これ以上票を入れるな!』

『サーバーが! 私のメモリがぁぁぁぁッ!!』


ピキッ……パリーンッ!!

空間に亀裂が走った。

処理しきれない膨大なデータ(愛と悪意のスパム)が、神エニグマの許容量キャパシティを超えたのだ。


【SYSTEM ERROR】

【投票数が上限(Counter Stop)に達しました】

【判定不能により……「全員救済(All Clear)」を実行します】


カシャン!!

天秤の鎖が弾け飛び、女子高生とサラリーマンが解放された。


「……へ?」


二人が呆然と座り込む。


『ば……馬鹿な……』


エニグマが膝をつく。

モニターからは黒煙が上がり、完全に沈黙していた。

レンは、熱くなりすぎて発火寸前のスマホを掲げ、勝ち誇った。


「見たか神様。これが俺たちの『民主主義(DDoS攻撃)』だ」

「悪いな。……信号機選びで、俺たちに勝てると思うなよ」


こうして、神の必死の防衛戦は、人類の技術チート悪意スパムの前に、無惨にも敗北したのだった。

(第11話・完)


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!


「神様ざまぁw」「レンひどすぎる(笑)」と思っていただけたら、

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