表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『その配信、ネタバレ注意につき。 ~陰湿な神様が、現代の「特定班」と「拡散力」にボコボコにされて泣いてます~』  作者: さらん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/21

第1話:デスゲームの開幕? いえ、生配信の開始です

あらすじを見ていただき、ありがとうございます!

異世界×配信者×ざまぁ(神様が)。

陰湿な罠を、現代のネット知識と物理攻撃スパチャで粉砕していくコメディです。

楽しんでいただけたら、ぜひブックマーク登録をよろしくお願いします!


【場所:地球の神様の執務室】

「……はぁ。またか」


地球を管理する神様は、眉間のシワを揉みほぐしながら、目の前のモニターを睨んでいた。


「第88世界『ミステリオン』。……また地球人が数名、神隠しに遭っている」


そこは、常に霧に包まれ、謎と陰謀が渦巻く世界。

管理神である『陰謀の神・エニグマ』は、他人の秘密を握ることと、意味深なパズルを作ることに命を懸けている、非常に性格の悪い神だ。


「地球人をさらって、記憶を消して、『脱出したければ謎を解け』だの『この中に裏切り者がいる』だの……。私の管理下の人間で、趣味のデスゲームを開催するのはやめろと言っているのに」


地球神は、手元のリストに目を落とした。

今回、そんな陰湿な世界に送り込むべき「劇薬」は――。


「……彼しかいないか」


神は、とある「超有名・迷惑系配信者インフルエンサー」の魂をピックアップした。


「おい、君。……聞こえるか?」


【場所:???(異世界転移直後)】

「ん~? 誰だ俺の脳内に直接語りかけてくる奴は~?」


新条 シンジョウ・レンは、目を開けると同時に、手慣れた手つきでポケットを探った。

ない。愛用のスマホがない。


「おいおい、俺からスマホを取り上げるとか、人権侵害だぞ?」


レンは、鮮やかな銀髪にピアス、派手なストリートファッションを着崩した、いかにも「軽そう」な青年だ。

だが、その瞳だけは、常に「面白い」を探してギラギラと光っている。


『……安心してくれ。君のスマホは、特別仕様に改造して返してやる』


レンの目の前に、光り輝く最新機種のスマートフォンがふわりと浮かんだ。

さらに、その周囲には小型のドローンカメラも飛んでいる。


『そのスマホは、次元を超えて地球のネット回線に接続できる。バッテリーは無限。電波も最強だ』

『君に頼みたいのは一つだけ。……これから送る世界で起きる「秘密」や「謎」を、全て暴いて拡散してほしい』


レンはニヤリと笑い、スマホをひったくった。


「へぇ……。要するに、異世界で『暴露配信』をしてこいってことか?」

『そうだ。あそこの管理神は「ネタバレ」を極端に嫌う。奴の用意した演出を、全て台無しにしてくれ』

「了解。……面白そうだねぇ、その依頼(案件)」


レンは慣れた手つきで配信アプリを起動した。

タイトルを入力する。


『【緊急】異世界に来たので、神様の秘密を特定してみたwww』

「よーし、配信スタート!」


【場所:第88世界 ミステリオン・「嘆きの地下墓地」】

レンが転送されたのは、薄暗く、カビ臭い石造りの地下室だった。

周囲には、彼と同じように地球から拐われてきたらしい、数人の男女が倒れている。


「う……ここは……?」

「私、家にいたはずなのに……」


女子高生やサラリーマン風の男たちが、おぼつかない足取りで起き上がる。


その時。

部屋の四隅にあるスピーカーから、加工された不気味な音声が響き渡った。


『……ようこそ、選ばれし罪人たちよ』

『ここは出口のない「嘆きの地下墓地」。君たちには、これより命を懸けた「謎解き」に挑んでもらう……』

『最初の部屋の扉を開ける鍵は、君たちの誰かの「胃袋」の中に――』


パニック映画のような展開。

女子高生が悲鳴を上げ、サラリーマンが顔を青くする。

「い、胃袋の中だって……!? 殺し合いをしろってことか!?」


恐怖が場を支配しそうになった、その瞬間。


「はーい! どうもー! レン様チャンネルのお時間でーす!!」


空気を読まないハイテンションな大声が、地下室に響き渡った。


「なっ……!?」


参加者たちが呆然と振り返る。

そこには、ドローンカメラに向かってピースをしているレンの姿があった。


「えー、現在地はですねー、なんかカビ臭い地下でーす! 映ってるー? コメント流れてるー?」


レンはスマホの画面を見ながら、ペラペラと喋り続ける。


『お、おい! 貴様、何をしている!』


スピーカーの主(陰謀神エニグマ)が動揺する。


『今はシリアスな導入パートだぞ! 恐怖に震えろ! 疑心暗鬼になれ!』

「あ、今の声が運営さんですかー? 声のエフェクトだっさ! 今どきその加工は流行んないっすよw」


レンはスマホのライトを最大光量にして、部屋の隅々まで照らし始めた。


「みんな見て見てー。ここの壁のシミ、よく見たら『ペンキ』じゃね? 乾いてないし」


レンは壁を指でこすり、カメラに見せつけた。


「ほら、血痕演出用の赤ペンキw 匂いが画材屋のそれwww」

『や、やめろ! ズームにするな!』


神の焦る声が響く。


「で? 鍵が胃袋の中? ……いやいや、みなさん落ち着いて」


レンは、部屋の隅にある古びた壺を蹴り飛ばした。

ガシャーン!

中から、チャリ……と金属音がして、鍵が転がり出てきた。


「はい、ありましたー。鍵。」


レンはカメラに向かってドヤ顔を決める。


「胃袋の中とか嘘っぱちでーす。これ、ただのブラフ(はったり)ですね。この運営、性格悪すぎワロタ」


【コメント欄】

> 視聴者A: うわぁ……運営の嘘バレバレで草

> 視聴者B: 異世界配信キター!

> 視聴者C: ペンキなの? ちゃちいなwww

> 視聴者D: レン様、特定はよ



リアルタイムで流れる大量のコメント。

スマホの画面には「同接:50,000人」の数字が表示されている。


「ほら運営さーん、コメント欄で『セットが安っぽい』って叩かれてますよー?」

『き、貴様ァァァァッ!!』


スピーカーから、加工が外れた神の地声(悔しそうな声)が漏れる。


『私の考えた「最初の絶望」を! 恐怖の演出を! 台無しにしおってェェェッ!!』


参加者の女子高生が、ポカンとして呟いた。


「あ、あの……私たち、殺し合わなくていいんですか……?」

「当たり前っしょ」


レンは拾った鍵を指で回しながら、ウインクした。


「こんなの、ただの『クソゲー』だから。俺が攻略サイト(ネタバレ)代わりになって、最短でクリアさせてあげるよ」


レンはカメラに向かって、ニヤリと笑った。


「というわけで、今日はこの『陰湿な神様』の黒歴史を、特定班のみんなと一緒に掘り下げていこうと思いまーす!」

「チャンネル登録と高評価、よろしく!」

『ふざけるな! 配信を切れ! アーカイブに残すなァァァッ!!』


世界中に向けて、神様のプライバシーと言い訳不能な真実が拡散されていく。

RTAとはまた違う、精神的な「破壊」の音がした。

(第1話・完)


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!


「神様ざまぁw」「レンひどすぎる(笑)」と思っていただけたら、

ページ下部にある【☆☆☆☆☆】の評価ポイントを入れて応援していただけると、執筆の励みになります!

(広告の下あたりにあります! ↓↓↓)


ブックマーク登録もぜひよろしくお願いしますm(_ _)m


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ