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数学の教科書《フーリエ変換の理解を目的とした関数解析入門》  作者: リョーシリキガク


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フーリエ級数の定数項

◆ まずフーリエ級数とは?


周期的な関数 f(x)(例えば、2π 周期の関数)を、


f(x) = a0/2 + Σ[n=1 to ∞] { an*cos(n*x) + bn*sin(n*x) }


という形、sinとcosという波の重ね合わせで書こう!というものです。

何倍してから足し合わせるのか、の何=係数を以下のように求めることができるのですが、まずはフーリエ展開が知ってる波(cosとsin)への分解であるという理解だけで構いません。



◆ フーリエ係数を求めるステップ


ステップ1:関数の周期を決める


基本は 2π周期ですが、例えば [-π, π] や [0, 2π] の範囲を使うことが多いです。



ステップ2:係数 a_0, a_n, b_n を求める


a0 = (1/π) * ∫[-π to π] f(x) dx


an = (1/π) * ∫[-π to π] f(x) * cos(n*x) dx


bn = (1/π) * ∫[-π to π] f(x) * sin(n*x) dx



ステップ3:得られた係数を式に入れる


上で求めた a_0, a_n, b_n を、級数に当てはめればOK!


【例】f(x) = x(奇関数)のとき

[-π to π] 周期で


a0 = 0

an = 0

bn = 2 * (-1)^(n+1) / n


よって、


f(x) = Σ[n=1 to ∞] { 2 * (-1)^(n+1) / n * sin(n*x) }



◆ 補足:なぜこのやり方でいいの?


三角関数たちは、お互い直交しているからです。興味が出たら、大学数学の微分積分を調べてみてください!面白いですよ!


◆ 補足:周期が 2π じゃない場合は?


周期が T のときは、2π/Tを使って、式をスケーリングすればOKです。


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