光る風 はやきに跳ねる 目刺しかな
光る風 はやきに跳ねる 目刺しかな
魚の干物でも、子供の髪型でも、その髪型をした子供でも、お好みのままに。
花火の音 狛犬の歯に ひっかかり
鼠花火では、罰当たりすぎる。
花火を打ち上げる時に聞こえる甲高い音は、花火玉に取り付けた「笛」から聞こえるそうです。
音を聞き分けるトリビアのような一句になりました。
雷に 合いの手入れる 猫の喉
投稿している俳句も、短歌も、剽窃にならないように、検索にかけてはいるのですが、既にありそうな気がするのはなぜ。
渦を巻く 夏の嵐が 竹林で
「きのこの山」派閥なのは、見た目重視。
山風と 海風の間に アイスキャンディー
これも何処かで見たような気もするが、「間に」ではなく、「凪」にすると重すぎるし、水面に虹色の油膜を幻視してしまう。
「ヘドラ」の悪夢。
大空に 尾で天を衝く 鯉幟
「大空を 尾で天衝けよ 鯉幟」「大空に 天を尾で衝く 鯉幟」「大空に 天を尾で衝け 鯉幟」「大風に 尾で天衝く 鯉幟」「大風に 逆立ちをする 鯉幟」「大風に 背を腹にする 鯉幟」など色々考えたのですが、こうなりました。
決して文字数を稼ぐ為ではございません。
身を捻り 背を腹にする 錦鯉
「身を捻り 背を腹にする 鯉幟」
「鯉幟」を「鯉のぼり」にするか考えていたら、「錦鯉」になっていた。
動作か、状態か、上下からの視点か、「鯉幟」「錦鯉」などで呻吟していたら、「身を捻り 背を腹にする 江戸鰻」という句が浮かび、洗いが食べたくなったので、「錦鯉」に。
廃校舎 子の声せぬが 鯉幟
こいのぼり お空の雲を ぜんぶ食べ
鯉幟 尾を刷毛にして 空を塗り
鯉幟 針外さんと 身を捩り
鯉幟 引きの強さに 竿しなり
五月中に、鯉幟を下ろすつもりで投稿したはいいが、剽窃を避ける為に、キーワード検索してもヒットしないのは、本当に大丈夫なのだろうか。