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キャラメイク

『さて、本題に入ろうか!』


急に、蝶の神の雰囲気が軽くなる。

もしかして、意外と適当な神様なのかな?

でも、位の高い神様って、適当なイメージがあるんだけど…ラノベの読み過ぎかな?


『はいは~い、じゃあ君達にステータスを配るよ?えい!』


すると、突然半透明の青い板が現れる。

まさに、ステータスボードって感じ。

内容は、

『個体名:神木姫音(変更可能)

 種族:未設定

 職業:未設定

 Lv:1

 スキル:鑑定、隠密Lv1、速読術Lv1、思考強化Lv1言語理解Lv-

五感:通常

 スキルポイント:100』

これは…どうなんだろうか?


「姫、どんな感じですか?」

「私は、鑑定、隠密、速読術、思考強化、言語理解があるわ。鑑定と言語理解以外は、全部レベル1。」

「俺も似たような感じです。速読術の代わりに、瞑想があります。」

「瞑想?」

「趣味で瞑想をしてたので、それの影響かと…」


なるほど?

今までの経験がスキルとして、積もってる訳か…

私は、よくラノベを読んでたから速読術なのかな?

隠密はよく分からないけど…もしかして、ヒキニートだったから?


『一つずつ説明するね。名前は自分の名前についてだよ。今なら変更可能だから、変えたい人は今がチャンスだよ?』


なるほど、後で変えよう。


『次は、種族だったかな?自分のなりたい種族を選んでね?人外とか、モンスターにもなれるけど、差別されたり、討伐されたりするから人間以外になるときは注意してね?』


せっかく異世界に行けるんだし、人外になりたい。

吸血鬼とかあるかな?


『次は、職業だね。後から変更出来るから、好きに選んでいいよ?ただし、人間の街とかに行く必要があるから、モンスターを選ぶ人は、慎重にね?』


モンスターを選ぶつもりは無いけど、一応慎重に決めた方がいいはず。


『次は、レベル。ゲームそのまんま、以上!』


うん、分かりやすい。

まぁつまり、敵を倒せばレベルが上がるでいいはず。


『次は、スキルだね。個人差はあるだろうけど、スキルを得るためには、経験を積むか、レベルを上げるか、スキルポイントで獲得するかの三択だよ。まずは、スキルポイントで、必要そうなスキルを獲得しておいた方がいいよ?』


スキルポイントか…

これって、残しておいた方がいいんじゃ…


『ちなみに、今持ってるスキルポイントは全員に同じ量配布したボーナスのポイントだよ。ここでしか使えないから、1ポイントも余すことなく使った方がお得だよ?後、今なら既に持ってるスキルをポイントに変換出来るから、何度でもスキル構成を変更できるよ?』


なるほど、ここでキャラメイクをしろって事か。

どうしようかな…


『最後に、五感だね。五感の強さを自由に変更できるよ。盲目になったり、ものすごく遠くまで見えるようにしたりできるよ。変更する時は、他の感覚を減らすから気を付けてね?後、第六感もあるからね?』


第六感もあるのか…

どうしよう?ノータッチでいいかな?


『それじゃあ、また呼ぶからね?それまでに決めておいてね〜』


そう言って、また霧の世界が現れた。


「どうする姫?」

「どうするって?」

「異世界でも姫プレイをするのかって事だ。」

「ゲームじゃないんだよ?」

「ゲームじゃないからこそだ。まとまって動いたほうが安全だろ?」

「確かに…」


キージーの言う通りだ。

異世界でどんな危険が待ってるか、分からない以上、固まって動いたほうが安全だ。

それに、顔も名前も知らない奴と行動するより、みんなと行動したほうが信用出来る。

それなら…


「みんなでいいって言うなら、私は異世界でも姫プレイをするよ?」

「決まりだな。元々姫と一緒に居るために来たんだ。みんなついてくるよな?」


首を横に振る者はいなかった。


「じゃあ、みんなで考えましょう。私、剣士になりたいんだけど…」


こうして、6人で一緒に決める事になった。













「こんな感じかな?」


『個体名:ヒメユリ

 種族:吸血鬼

 職業:剣士

 Lv:1

 スキル:鑑定、剣術Lv3、筋力強化Lv2、魔力操作Lv2、

 闇魔法Lv2、自己再生Lv3、気配感知Lv2、言語理解Lv-

五感:通常』

になった。


「そうだ、目の見えない姫を守ってるってのはどう?」

「それは、盲目になるって事か?」

「ええ」

「危険じゃねえか?やめたほうがいいんじゃ…」

「そうかな〜」


流石に盲目は危険か…でもな〜

私は、どうしても盲目の姫になりたかった。

かっこいい、白馬の王子様に婚約を申し込まれる、夢を見たかったからだ。


「そこは、姫が決めてくれ。姫のステータスの話だからな。」

「でも、目の見えない剣士ってどうなんだ?」

「盲目の剣士…素晴らしいな。」

「盲目の剣士かぁ〜。ありじゃない?」

「いや、好きにしたらいいじゃねえか。」

 

結構、私は視覚を捨てることにした。

みんなには黙ってたけど、この時、味覚と嗅覚も捨てていた。

『個体名:ヒメユリ

 種族:吸血鬼

 職業:剣士

 Lv:1

 スキル:鑑定、剣術Lv3、筋力強化Lv2、魔力操作Lv2、

闇魔法Lv2、自己再生Lv3、気配感知Lv2、心の眼Lv2、言語理解Lv-

五感:視覚、嗅覚、味覚、0

聴覚、触覚、1.5

直感、2』

直感が第六感だ。

第六感を手に入れた時、心の眼というスキルを手に入れた。

心眼ってやつだろう。

こんなの強いに決まってる。

私は、そんな期待に心を踊らせていた。


『終わったかな〜?』


その声と、共に霧が晴れていく。


『よし、それじゃあ異世界に行ってもらうよ?仲間が居るなら、転移先は同じにしたかな?』

「え?」


転移先?

そんな項目あったっけ?

探してみると、確かに転移先という項目があった。

…未設定の。


『転移先を未設定にしておくと、ランダム二択転移するけど鬼畜な環境に飛ばされる事は殆ど無いから安心してね。』

「私、未設定。」

「「「「「え!?」」」」」


みんな驚いている。

もしかして、知らないのは私だけ?


「さっき、そっちで決めてって言ってましたよね?それで、『ハルトラ』っていう街に行くことにしたって言いましたよ?」

「なにそれ…聞いて無い…」

「姫、その時ずいぶん浮かれてましたよね?」

「まさか…あの時!!」


私は、急いで転移先をハルトラの街にしょうと転移先の名項目を押すが反応がない。


「なんで!?」

「時間切れ…って事じゃないですか?」

「そんな…私、盲目の状態で…一人で異世界に飛ばされるの?」


みんな焦っているのは目に見えてた。

私は、変更したいことがあると、蝶の神に伝えようとしたが、


『それじゃあ、転移させるよ!』

「待って!!」

『行ってらっしゃーい!!』

「そんな…待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って!!」


しかし、私の声は届くことなく、私は異世界ヘ飛ばされた。


あーー!!

ステータス書くの大変過ぎる。

これでも、初期ステータスなんだよね〜。

はぁ、先が思いやられます…

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