表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

the. wonderful

初心者も初心者です。なにぞとよろしくです。


昔、 どっかの歌番組で見た、聴いたアーティストは

俺、宇都宮京介の目標になった。


2013年 4月

「えー、今日から君達も高校生になる訳だが進学したからと安心しすぎるのではなく、将来に向けて中学生の時よりも自分と向き合って生活してください。 進学おめでとう。自己紹介始めよう。 出席番号1番から。」

「はい」

「初めまして。宇都宮京介です。嫌いな食べ物はタピオカです。それ以外は大好きです。趣味?特技はギター、ベース、ドラム、キーボード、弾けます。 1年よろしくです。」と自己紹介を終える。

本日宇都宮京介の最大の仕事が終わったのだ。学生生活毎年恒例の自己紹介はホントに緊張する。特に名前的に一番最初にやらされがちなのでリハが出来ないのだ。


安堵していたら後ろの席の柏野亜希子ちゃんが話しかけてきた。 「お疲れ様。」と。 なんで後ろの席の自己紹介が終えてないのに名前を知ってるのかと言うと、こいつは中学の頃から一緒で、俺の彼女なのだ。 先に言っておく。彼女なのだ。

何ならもう一回言っておく。 彼女なのだ。


こうして生徒の自己紹介が順調に進んでいき、クラスの半分まで来た頃。

「はい、じゃあ次」 「はい」



「初めまして。秀川哲也です。特技はギター、ベース、キーボード、ドラムです。よろしくお願いします。」

そして続けて

「因みに、そこの席の宇都宮京介君とは幼馴染みで小学校の頃彼が引っ越しちゃったので それっきりだったので今同じクラスになれてテンション上がってます。よろしくです。」


クラスの注目が一気に俺とそいつになる。無理もない自己紹介文がほぼ俺と同じでプラス俺と幼馴染みって言うのを公表したからだ。 正直、哲也の存在は全く気づかなかった。

だって、彼女と同じクラスになって席が前後だから狭い世界で浮かれてたのだ。 約6年ぶりの哲也との再会が、サラッと行われた瞬間なのだった。

しかし、 その再会の余韻に浸る時間もなく自己紹介は次の人へ続く。次の生徒が席を立つと教室がザワザワし始めた。

綺麗…カワイイ… すげぇ と男子も女子もそいつに夢中なのだ。彼女の亜希子ちゃんも「あの人きれい。」と呟いていた。


だが俺は情報が追いつかない現実があり、容姿に見惚れてる場合ではなかった。


「初めまして。真野藍と言います。特技はギター、ドラム、ベース、キーボードです。 よろしくおねがいします。」


「因みになんですけどそこの席の宇都宮京介君、秀川哲也君とは幼馴染みで3人が揃うのは小学校の頃以来なのでテンション上がってます。改めて宜しくお願いします。」


再び注目を浴びる俺。え???と驚く彼女。微笑む真野藍

ニヤニヤしてる哲也 




昔、どっかの歌番組で見た、聴いたアーティストは俺の夢になった。次の日俺はクラスの子に

「昨日の歌番組みた!!?? かっこよかったよな!!!俺、将来歌手になりたい!」

と語り。

「見た見た!!あのギターもカッコよかった!俺ギタリストになりたい」


「あたしはキーボードの人が素敵だなぁって思ったなぁあたしも弾いてみたい」


なんて話をした少年少女が高校で6年ぶりに再会し、

とんでもない事をやらかすのは もう少し先。

2話に続きます。 2話はそれぞれの過去を。

2話は1話の前の話を中心に書きます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ