眼鏡の嘘
読んで戴きましたら倖せです。
「まあ、エディーったらよく転げ落ちないで階段降りてこられるわね!
眼鏡はどうしたの!? 」
階段を降りて来るエディーを見て母ニーナが驚いて言った。
父ロバートと妹のジェシカもエディーに注目する。
エディーはそう言われるのを予想して答えを用意していた。
「平気だよ、ママ
見えるんだ
視力が回復する目の体操を実践してたお蔭だと思う」
ニーナの頬におはようのキスをするエディーにニーナは言った。
「不思議だわ、神の奇跡かしら.......」
ロバートに、おはようのキスをするエディーにジェシカが言う。
「エディーじゃないみたいだわ」
『嘘吐いちゃったな.........』
自分の席に着きながらエディーは少し胸が傷んだ。
新聞を読んでいたロバートが言った。
「また新興宗教団体の集団自殺がスイスであったみたいだ
子供も二人居たそうだよ」
ニーナがそれに答える。
「まあ、ひどい.........
新興宗教と言えばお隣のハザウェイさんがとても熱心なのよ
うちにも勧誘によく来るの
なんでも教祖様が凄い力を持っているんですってよ」
朝食を食べ始めるエディーに近付き、ジェシカがじーっと見詰める。
それに気付いたエディーが問うように見詰め返すとジェシカはからかう様に言った。
「エディー、コロン変えたの?
ジーニーの好み? 」
ジーニーとはエディーが想いを寄せる女の子の名前である。
エディーは頬を赤く染めて立ち上がった。
「ジェシー!! 」
ジェシカは慌てて鞄を持ち、家を飛び出して逃げた。
学校に着いたエディーが駐車場に車を置いて校庭を歩いていると友達のアンと歩くジーニーの姿が見えた。
今日のジーニーはセミロングの髪を一つ縛りにし、薄いピンクのブラウスに白いパンツを着ていた。
「ジーニー!
アン! 」
エディーが呼ぶとジーニーとアンが振り返り、不思議そうにエディーを見た。
エディーが近付くと顔をじっと見詰めていたジーニーは言った。
「エディー?
エディーなの?
眼鏡を掛けていないから解らなかった」
エディーは照れながら肩を竦めた。
「目の辺りがスースーして変な感じ」
「そう?
ステキよ
コロンも変えたのね
どうしたの?
イメージチェンジ? 」
「ははは、色々事情があってね」
エディーは自分の後頭部を意味も無く撫でた。
「エディーは今年のプロムは誰を誘うか決めた? 」
ジーニーはエディーの目を真っ直ぐ見詰め瞳を震わせた。
「決めてはいるけど今はまだ内緒だよ」
エディーはにっこりと微笑み、二人は見詰め合った。
アンが気を効かせてそっと二人から離れ玄関に行こうとするのに気付いたジーニーは慌ててアンの後を追った。
「ごめんなさい
また後でね、エディー」
去って行くジーニーの後ろ姿に見惚れていると仲のいいサムが後ろからエディーの肩に腕を回して来た。
「よ、ハンサムボーイ
またジーニーに見惚れてただろ」
「ピンポン、正解
しょーがないね、彼女は最高なんだから」
エディーは笑って答えた。
「お前は行動が素直過ぎるんだよ」
後ろを歩いていたアルフレッドがじゃれ合うエディーとサムの前に回り込み振り返って言った。
「あれー、エディー眼鏡は? 」
エディーは用意しておいた言い訳を言った。
「あー、コンタクトに変えたんだ」
サムがまじまじとエディーの顔を見詰めた。
「ふーん、男前が三割増しになった」
エディーは吹き出した。
「からかわないでよ」
エディーは二人に気付かれないよう横を向いて大きなため息を吐いた。
『うたた寝してたらオカマの木にキスされて視力が回復した........なーんて誰も信じてくれないよね
下手したら救急車よばれちゃうよ』
読んで戴き有り難うございます。
昨日は疲れました。
朝からびっちり忙しくて。
夜中にやっとゆっくりできる時間できました。
アニメ「呪術廻戦」の五条悟様が美し過ぎてヤバいです。
普段は目隠ししていて戦う時に、あのお美しいお顔が拝見できると言う......。❤
ちょっと腹チラ萌えを刺激するような露出度で。
やあー、久々に二次元キャラにやられました。笑