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モニカ・ウォーレット(チュータニア)

１位量産体制へ　ウォーレットは止まらない

プロフィール

　09年8月30日生まれ(23歳)

　178cm　56kg

自己ベスト

　5000ｍ＝14分23秒30(32年)

オリンピック・世界競技会での主な成績

　30年世競＝5000ｍ６位　31年世競＝5000ｍ４位

　32年五輪＝5000ｍ１位

　女子長距離界で、トータルで考えればいま最も実力があると言っていい選手。それがウォーレットだろう。今年のオリンピックで、他の追随を許さない圧倒的な走りでチュータニア初の金メダリストに輝いたのを筆頭に、数多くのレースで勝利を収めている。さらに今年は、14分32秒27の室内記録をも手にしており、アウトドアのレースで世界記録を手にする日もそう遠くないはずだ。

　そのウォーレットが最大のライバルと認めるグランフィールド(アメジスタ)は、世界記録こそ手にしているが、そのタイムには相当のムラがある。直接対決で、ウォーレットを意識して実力を出せないことも多い。

　だが、10月のフィアテシモ選手権では、１年５ヵ月ぶりにグランフィールドに競り負け、目の前でグランフィールドに世界記録を叩き出されている。グランフィールドも、直接対決を重ねる中で実力を上げている。ウォーレットが名実ともに世界最速のランナーになれるかが注目される。

（「ワールド・ウィメンズ・アスリート」32年12月号）