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ヴァージン・グランフィールド(アメジスタ)
限界を感じさせない長距離界の女王 世界記録をどこまで塗り替えるか
プロフィール
12年12月3日生まれ(32歳)
177cm 55kg
自己ベスト
5000ｍ＝13分50秒37(44年) ＊世界記録
10000ｍ＝29分28秒81(43年) ＊世界記録
オリンピック・世界競技会での主な成績
40年五輪＝5000ｍ４位・10000ｍ３位
41年世競＝5000ｍ１位・10000ｍ１位
42年世競＝5000ｍ３位
43年世競＝5000ｍ２位・10000ｍ１位
44年五輪＝5000ｍ１位・10000ｍ１位
コメント
ワールドレコード。それは、もはやグランフィールドのライフワークと言ってもいい。
ようやく金メダルを掴んだプロトエインオリンピックで、室内を含めて38回目の世界記録を叩き出した。グランフィールドがトラックに立つたび、誰もが次の世界記録を待っているような目で彼女を見る。スタジアムを覆う、異次元の緊張感すら跳ね除け、自らの世界記録を破っていくその姿は、まだまだ限界を感じさせない。
先日32歳になったばかりのグランフィールド。年齢を考えればいつピークに達してもおかしくない。それでも、彼女だけは特別であって欲しい。世界記録の前に屈してしまう姿を見たくはない。5000ｍの自己ベスト13分台のライバルが何人出てきたとしても、力強く引き離していくスパートは永遠に続いて欲しい。
女王という言葉だけでは、もはや物足りない存在。それどころか、神の領域に入り込んでいるのかも知れない。そう思いながら、次のワールドレコードを待ちたい。
（「ワールド・ウィメンズ・アスリート」45年1月号）
