0.プロローグの策です!
あるまじろです。
西暦20xx年
《CGRONIX》社があるサービスを開始して数十年。
この世界では、
かつての戦場、英雄、文化——
その全てがAIとARの力で再現され、少女たちは専用スーツを身に纏い戦う新競技が熱狂の渦を巻き起こしていた。
歴史×バトル(通称:「レキバト!」)
ルールは単純である。
各チームで決められた一人の〝王将〟を倒せば勝利。
少女たちが手にするのは武器ではない。
それぞれの地が誇る、歴史そのものだ!
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信濃山、その山中にて。時刻:2:00
「軍師殿! 出発はいつになるのですか!」
「てゆーかこれ勝てるのぉ~?」
「うるさいぞお前ら! 敵に見つかったらどうする!」
「さあさあ軍師ちゃん。なにか策はあるんだろう?」
少女たちの声が好き放題に飛び交う。
周りは暗く、風がなびくことなく森林は静かだ。
まるで、この後の嵐を待つかのように。
少女たちは言いたいことを言った後、切り株に体育座りをしながら読書をする一人に視線を集めた。
「もうすぐです」と本に顔をうずくめながら囁く。
それは、山に潜伏すること6日目の夜である。
「いいですかみなさん」
切り株の上に座った少女は、先ほどまで顔をうずくめていた本を置き、天を見上げた。
少女はそのまま歩み出る。その姿を、皆が同様にが見つめていた。
「——が来た時。その時が、開戦です!」
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彼女たちの戦いは、まだ歴史の教科書には載っていない。
だがきっと、いつか、誰かがこう記すのだ。
「この年、少女たちは歴史を再び動かした」




