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面倒見て〜

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

死ぬまで誰かに面倒見て貰いたい怠惰根性だけは据わってます。

色に例えると真っ白。何ものにもよく染まり、自分の姿を消してしまう。兎にも角にも人に流され易く、人が居ないと録に生きていけない様な子だった。その分、素直であったし、揶揄っても鵜呑みにしてしまう様な一面があった。


帰ってくるなりコートも脱がず、思い切りソファにダイブした。其れから締りのない声でうにゃうにゃと呟くのだ。

「うーん……お腹熱い……お酒回った〜」

其れからピクリとも動かなく鳴った彼女からコートをひっぺがし、彼女の前に水の入ったグラスを差し出した。其れでも顔一つ上げやしない。

面倒臭くなって、足で背中をぐりぐりと踏み付けると、またうにゃうにゃと文句を垂れる。

「扱い雑ー。もっと大切にしてよー」

「帰って来て早々コートをひっぺがし、剰え水まで用意してやったのに、顔も上げす怠惰を極めてるお前には良い処遇だろうが」

怠惰を極めなければ人に素直で従順なのだ。言われた事は比較的に守るし、後回しにしない。したらどうなるか自分で良く分かっているから。

ただ指一本も動かしたくない場合にはやりたくない事は全て後回し。面倒を見てくれる者が居たら全ての世話を容赦なく丸投げする。

「言っとくけど、君だけだよ。こんな姿拝めるの。他の子に聞いてご覧? もっと凶暴だって帰ってくるから」

「あぁ、そうかい」

適当に返事をして部屋を去ろうとした時の事、何かを察してかいきなり上体を起こした。其れから此方の方を向くと、爛々と輝く瞳で強請るのだ。

「だから水取ってー。飲ましてー」

「自分でやれや」


甘えるべき人はきちんと見極めるべきである。甘えるべき人でない人に縋ったり、依存したりすると、面倒を見てくれる所か、大抵厄介事も一緒に引き連れて来るから。

だから君に全力で甘ったれて、面倒を見て貰おうとするのも、私なりの愛情表現である。彼がその事に気付いているかは不明だけれど。

「全くとんだ、にぶちんだよ」

ハチャメチャに怠惰な子が書きたくて。

彼限定でぞっこんレベルで怠惰になる子が書きたくて。

所謂、彼限定でかわい子ぶりっ子してるような子。


真っ直ぐ帰って来れるだけの理性あるんですよ。

彼が去った後に冷静に突っ込めるだけの気力もあるんですよ。


ただダメなままを装おうと、面倒見てくれるから、構ってくれるから、あえてそうしているだけ。


柴犬とか猫みたいな人。


抜けられる扉の前で『入れないよ〜』『開けてよ〜』『助けて〜』とか叫ぶタイプの猫と柴犬のタイプ。

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