表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

黒い羊が一匹

 

 

 

 そこで、あたしは、とても惨めな女だった。

 どんな華やかな服を着ても。最上級の教育を受けても。極上の暮らしをしていても。

 どうしようもなく惨めで、仕方なかった。


「婚約を破棄する」


 だから、その言葉にむしろ、ほっと安堵したのを覚えている。

 そのせいでどんな仕打ちを受けるか、知れなかったと言うのに。


「お前のような役立たずはもういらない。辺境の、修道院に行け」


 冷たい目をした実の父親から、そう告げられたときも安堵した。

 今の生活よりも辛いものなどないだろうと。


 たぶん、あたしは、生まれる場所を間違ったんだ。

 

 

 

つたないお話をお読み頂きありがとうございます


続きも読んで頂けると嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ