表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/10

不憫な騎士

 最後の最後に何書いてるんだとお思いの方もいらっしゃるかと思いますが……BのLを放り込むまないと言っていたのは嘘だったのか! と憤る方もいらっしゃるかもしれませんが……これ、男女恋愛に登場する非常に重要なテンプレのひとつなんです。


 BのLではありません。男女の恋愛ものに普通に出てくるテンプレです。では「ブロマンス」なのではないのかと言われようとも、それは省略してもBRなので関係ありません! あ、そこの方。アイス屋さんでもないからね。

 これが一番書きたかったところだったり……なんて裏話はどうでもいいですね、はい。またまた脱線しそうになりすみませんでした!


 というのはさておき、不憫な騎士テンプレとは何か。そもそも不憫の定義は何かとか書いてたら話が進まないので置いておきますが(あと宗教戦争勃発しかねない)。それと別に必ずしも騎士に限ったものでもないのですが。

 簡単にいうと男性の上司と男性の部下という関係におけるテンプレです。主人公と結ばれるヒーローが上司の場合と部下の場合でニパターンあるので、それぞれ分けて紹介していきますね。


 ではまずヒーローが上司の場合から。この場合、ヒーローは王族・領主(の息子)で騎士の側は身分問わず(しいて言えば上司より低い)、という感じです。先述の通り騎士ではないこともありますがそれはこの際どうでもよくて。


 このパターンだと大体の場合、騎士君は思いっきりいじられキャラです。これでもかというぐらいにいじられます。まあいじられても飄々としている子もいるのですが。

 王子から無理難題が飛んで来るのは当たり前。時には主人公や主人公の侍女からも色々といじられたり……と大変な立ち位置です。ちょっと応援したくなったりしません?

 まあ応援の話は本題には関係ありませんね。この騎士君は上司から無理難題をふられてもその高い能力で確実に指示をこなす、超高スペックキャラです。


 で、恋愛への関わり方なのですが。「そんなことしたら主人公に嫌われますよ」ということを上司に言う(言葉遣いはキャラ次第)係です。あるいは上司が恋愛に弱腰だと「もっと行かないと気づいてもらえませんよ!」みたいなことを言ってみたり。

 とにかく、上司に言われて陰謀・恋愛関係の新しい情報を収集してきたりキューピットになったりと物語を進めてくれる存在。テンプレ異世界恋愛の世界を動かしているのは、君だ。


 そしてその逆。ヒーローが部下パターンですが……この場合ヒーローの仕える上司はほぼ確実に——上司がヒーローの場合なんか比べるまでもなく——王族です。ヒーローも王族に仕えててもおかしくない高位の貴族家の出身なのですが(と言いつつ私の好みの問題で、上司の身分がもう少し低いこともあるかもしれませんが)。

 まあ、ヒーローの地位が高くないといけない&上司の地位はさらに高くないといけないという制約によって上司が王族というパターンが多いのかな、というのが実際のところかと思います。


 この場合部下、つまりヒーローの扱いはどうなるか。あんまり不憫な扱いはされません。少なくとも道化のような役割を担っているのは私の知る限りでは見かけていないのです。

 「不憫どこ行った」というツッコミが入りそうですね。はい、騎士ポジションのキャラがヒーローだとあんまり不憫な扱いはされないんですよ。ヒーロー補正かな? 


 そんなことはどうでもよくて。ヒーローが騎士の場合の異世界恋愛テンプレ世界を動かしているのは何者か。その答えは騎士が仕えている上司です。言ってしまえば王族が恋愛サポートキャラになる率がわりと高いというものですね(庭咲調べ)。


 主人公との距離感を測りかねた騎士ヒーロー。彼に色々な恋愛のアドバイスをくれるのは彼の上司で。……その正体は。




 ————「超絶溺愛型愛妻家」です!




 何のことやらとお思いの方。まあ、たしかに王子が愛妻家ではないパターンもあるでしょう。だってテンプレはテンプレでしかないので。

 でも、どうして主が恋愛のアドバイスをくれるのか? それは自身がキッチリと恋をしてきたからこそ。自身が何に悩み、かつての自身の行動に婚約者がどのような思いを抱いていたか……それを理解しているがゆえの、アドバイス。


 つまり主が、なかなか一歩を踏み出せないヒーローの背中を押してやることができるのは。自身が「超絶溺愛型愛妻家」であればこそ。そして物語はHAPPY ENDへ————


 説得感ありません? え、ない? まあそんなことはどうでもよくて、個人的にこの展開よく見かけるのにあまり指摘されていないな~と思ったので書いてみただけです! というか上の方にも書いたけれどこれが書きたかった。


 エッセイ本編、終わった~!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ