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契約結婚もの

 続いて契約結婚テンプレ。これも、悪役令嬢テンプレと合体することがわりとよくあるイメージです。あんまりイメージがないけれど、聖女ものともくっつけることができるのかな……?


 このテンプレは婚約破棄されるなどでネガティブ思考になっている、あるいは結婚とか考えたことがない令嬢が主人公になりがちです。そんなご令嬢が突然婚約者——場合によっては婚約者という関係をすっ飛ばして「嫁げ」と父親に命令される展開も——をあてがわれるところから始まります。


 このテンプレ、ヒーローには二パターンあるイメージがあって。主人公に対する好感度が高いか普通以下かに二分されている印象です。ちなみに、主人公に対する好感度が高い場合、ヒーローは過去に主人公(の言葉)に救われた経験を持つ割合がかなり高いです(データはとってません)。


 次々とかけられる甘い言葉に困惑する主人公。まあ、仕方のないことです。だって、その相手はつい最近まで見ず知らずの赤の他人だったのですから。急にそんな人からの好意丸出し優しさのたっぷり対応だなんて、信用できますかって話ですよ。うまい話には裏があると思ってしまうのは仕方のないことですよ。うん。


 というか、初対面で好感度高いとか現実的に考えてあり得ないんですけど普通。それには先述の理由がついているんですよね。「二人はかつて出会ったことがある」そして「ヒーローは主人公に救われた」。

 もちろん主人公はヒーローと会ったことがあること自体を忘れています。そして物語がある程度進むと「もしかして……あの時の」と思い出すわけですよ(この瞬間に心の中でサムズアップしてしまうのは仕方ないことだと思う)。




 一方、主人公に対する好感度が普通の場合、主人公にだんだんとほだされて溺愛に向かうというパターンが多いイメージですね。

 最初は「嫁なんぞいらん」「旦那様、それは困ります」だったのに。色々ある間に主人公に対する好感度が上がっているというパターン。もちろん、基本は女性嫌いなので主人公以外には見向きもしません、という紳士にして貴族家当主の鑑の完成といったところです。


 そしてこの契約結婚もの。ヒーローの好感度が普通の場合は最初に結婚式を簡素に上げるか、婚約者——あるいは候補——として出向くのですが。

 逆に好感度が高いといきなり結婚式を上げることはなかったり……少なくとも私の知っている限りではそう。主人公はヒーローと一緒の建物で暮らして結婚までに色々あって、というのがよくある展開だったはず。


 そして「契約結婚? じゃあ悪役令嬢のヒロインはいないのね。安心だ~おめでとう!」となるかといえば違って。ライバルが出てくることはやはり契約結婚ものでもあります。まあ、契約結婚ものは聖女もの以上に読んでいないので「このライバルがテンプレです!」と言うとだいぶずれそう(庭咲の脳内で組み立てられない)な気がします。というわけで語るのはやめておきます。



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