悪役令嬢(転生者が中にいる状態)
※やっと原作乙女ゲームの設定説明終了。疲れた……けどまだ悪役令嬢の項目の一番重要な部分話してないから頑張る。うん。
ここから「前世を取り戻した」系悪役令嬢のたどるテンプレ展開を書いていきますね。基本的に悪役令嬢は「前世の記憶を取り戻した」ところから話がスタートします。
でも前世の記憶を取り戻したというより、前世の人物に行動が乗っ取られたと言ったほうがいいのでは……という流れの方がよく見かけるのは私の気のせいかな。うん。きっとそうに違いない。うん。
————最近は前世の記憶メインでない悪役令嬢ものも増えてきているの、かも? たぶん乙女ゲーム設定が蒸発したとか、そういうとこだと思いますが……
さてさて。悪役令嬢が前世の記憶を取り戻すのには大体二パターンあって。「転生パターンその一」は断罪シーンで前世の記憶を取り戻すというもの。
この場合咄嗟の機転で危機を脱出するか、婚約者ではない高位貴族の求婚者が出てくるというパターンが多いです。が、この新たに出てくるヒーローは、婚約破棄する原作ヒーローより高い地位なのがよくあるパターンです。
それに伴い、原作ヒーローと悪役令嬢の身分がそれぞれ先に紹介した王子と公爵令嬢より、もう少しだけ低いこともわりとあります(じゃあなんでさっきは王子と公爵令嬢って書いたんだって話ですよね。はいごめんなさい)。
それでは気を取り戻して「転生パターンその一」。婚約破棄された後は結構様々で新たな婚約者との生活、領地経営、平民生活を満喫、など色々なパターンがあります。そもそもテンプレ自体、話を始めるきっかけ、興味を持ってもらいやすくするとか————また脱線しそうになりました。
ではパターンその一があるならその二もあるのか……あります! 「転生パターンその二」は幼少期に前世の記憶を取り戻すというパターンです。
こちらは悪役令嬢に転生した主人公が「このままでは処刑されてしまう! 処刑は嫌!」という動機で品行方正に、王子をはじめとした攻略対象たちを刺激しないようにという方向で行動を起こしていくことが多いです。
それでも、何かあるたびに「やはり自分は悪役令嬢の運命から逃れられないのか」と思う主人公。婚約者と一緒にいては結局お先真っ暗ではと「運命の強制(矯正?)力」の存在を信じて一周回って婚約を破棄してもらおうとするも、結局その婚約者から愛されるという所までがテンプレです。
ちなみに異世界恋愛に疎い方向けに「運命の強制(矯正)力」について説明しておくと、これは簡単にいえば「何をしても原作ゲームのシナリオ通りになってしまう」という、悪役令嬢にとってこれ以上にない悲観的な見方という感じですね。
この時、原作ヒロインにも二パターンぐらいあるのですが、それはのちほど別ページでまとめますね……ひとまず悪役令嬢まとめミッションコンプリート(いぇい)。
余談ですが、実際に世の中で市販されている乙女ゲームに悪役令嬢がいるものは(ほとんど)ないとのことです。某ルビパの某有名乙女ゲームも、ライバルはいても非道な嫌がらせをしてくるキャラクターはいないとのことで……私の観測範囲内では、ですが。
※冒頭一段落目。最初に書いた時のものをそのまま残しているだけです。今皆様が画面越しにこのエッセイを読まれている時に庭咲が疲れているかは庭咲と神のみぞ知る、です。