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第76話 知識欲……

上手に詰めて来るようになったものだ。

これならギルド側を任せても大丈夫だろう。

まぁ、神父様を陥落させ得るだけの材料を、今はまだ子供達は持ち得ない。

となれば、それが私の役目であることは間違いない。


「分かりました。では、こちらはお任せします」

「「「「任された」」」」

「とはいえ…もう良い時間かと思うので、今日はそろそろお暇しなくてはならないでしょう」

「「「「!?」」」」

「もう、そんな時間!?」

「多分ですが……」

「ここ、窓ないから気付かなかったよ…」

「シアはどうして気付いたの?」

「感覚的に?」

「感覚的?」

「疲れ具合やお腹の空き具合とか? まぁ、色々と…」


実際には減らしておいた魔力の数値の回復数で時間の経過を把握しただけだが。

故に正確な時間が判るわけではないのが玉に瑕ではある。


「移動の時間も夜の時間も勿体ないな…持ち出し不可なんだろ?」

「今日のまとめと質問を考える時間にあてるしかないでしょ」

「色々、足りないだろ?」

「足りてないとこ、調べたいものを知る時間があった方が良くない?」


子供達は文句を漏らしつつ、課題点を挙げながら片付けを始めたが。


「待て待て」


そこにラルスさんの声がかかった。


「なぁに?」

「お前達、まだ調べ足りないのか?」

「? うん、全然、足りないけど?」

「ここしか見てないのに良いのか?」

「ここも見きれてないよ?」

「そうじゃなくて。他にも行きたいとこ、あっただろ?」

「「「「!」」」」


子供達は衝撃を受けた顔をして顔を見合わせる。


「そういえば、そうだった……」

「でも、ここがいいよね?」

「このままほっとくとかもう無理だよ」

「他は次でいいよね?」

「「「いい」」」

「だから、明日もここでお願いします」


ペコリと頭を下げる子供達にラルスさん達は複雑そうな顔だった。


いや、問題ないんだが…


多分、苦笑が浮かんだだろう私の顔は見えてないはずなので。


「嫌々とか渋々ではないので大丈夫ですよ」


そう言えば、ラルスさんは眉を寄せた。

他の人は子供達に頭を上げるように言い、真意を問おうとしている。


「けどよぉ」

「あの子達の顔を見て、そんなこと考えるのは、まだまだ知らない証拠です」

「そりゃ、お前達のこと知ってるとか言えねぇが」

「それでは振り回されますよ?」

「ん?」

「もしくは止められませんよ、でしょうか」

「は?」

「ここは知識欲を掻き立てる素材だらけですからね」

「…」

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