表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/100

第71話 補佐……

「? 当然だろ? 今日のオレ達の役目はお前達の補佐だからな」

「…補佐?」

「そうだ。資料室にも連れてくし、棚は結構な高さがあるから届かないだろうし、分かりにくい用語とかもあるだろうからな」

「あぁ、そういうことでしたら助かります。では、早速、資料室へお願いします」

「わかった。じゃ、そういうことでな」


ラルスさんが頷いて、何故か私を抱き上げ、ギルドマスターにぞんざいに言い置く。


「…あの、歩いて行けますが?」

「この部屋をか? いいから、このまま、だ」


有無を言わせぬ物言いで押し切られ、ギルドマスターにまともな挨拶も出来ないまま部屋から連れ出される。


……まぁ、歩かなくて良いのなら資料を見ておくか。


手元の資料に視線を落とす。


……まさか、ここで、これが出てくるとは。

何が、何処まで進んでいるのか判ると良いのだが……


3枚ほど読み進めたところで資料室に着いた。

室内に設えられた棚には、本、紙束、箱…と乱雑に物が詰められていた。


これは、物色のしがいのある棚だな。

いや、時間があれば、その言葉通りに片っ端から確認していきたいくらいだが…

如何せん、時間の猶予の判断が難しい。

…とはいえ、時間がないならば、ないなりに手段が無いわけではない。

だが、それは最終手段である上に、今の優先順位では下位の事柄だ。

今、すべきは……


「あの…ラルスさん。こちらの机と椅子……」

「あー…すまん。とりあえず、ちょっと待っとけ」


ラルスさんがそう言って、私を含む子供達は部屋の隅に降ろされた。


「おい、とりあえず使えるようにするぞ」

「「「「了解」」」」

「あ、違います、すみません。待って下さい」


私の声にラルスさん達が動きを止めた。


「あの、必要な資料が用意されている可能性もありますので……」

「……ありえるか?」

「可能性としては。ですので、あの、こちらに低い机を用意して頂く事は出来ませんでしょうか?」

「低い机?」

「あちらの机ですと、資料を積んだ場合に私達では見辛いので… 床に座って使える机の方が有り難いのです」

「床にって…それで良いのか?」


ラルスさんが眉を寄せて尋ねてくるが、こちらが言い出したことな訳で…


「構いませんよね?」

「「「「もちろん」」」」


問えば、子供達からの同意の声も揃った。

まぁ、床に本置いて数人で読むとか普通にやってたから、当然の反応だろう。


「そうか…… じゃ、ちょうど良さそうなヤツ探すとするか。おい」

「行ってくるわ」


ラルスさんの呼びかけに応じて2人が資料室から出ていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ