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58話 学び方……

子供達はショックを受けているが、まぁ、客観的に見た忌憚のない意見だろう。


「良いねぇ。このまま突き進むと良いと思うぜ」

「「「「?」」」」


一転して子供達が不思議そうにラルスさんを見る。


「それは大人になってからも活きる、お前達にとっての財産で、こっから先の子供達の生きる術になる、良い仕組みだからな」

「そうなの?」

「大人になっても日々、学ぶ事は多いもんだが、学び方を知らない奴ってのも結構いるもんだ」

「学び方を知らない?」

「そうだ。お前達は知らない事や解りにくい事があったらどうする?」

「本で解るなら自分で調べるよ?」

「本がなければ、知ってそうな人に訊くよ?」

「今と変わらずに、だな?」

「「「「うん」」」」

「だが、それが出来ない奴もいるんだ」

「「「「?」」」」

「学び方にも結構、偏りがあるんだろうなぁ。こう、同年代同士で学ぶ…いや、教え合うか? そういうのが、どうにも出来ない奴がちらほら出てくんだよ」

「……あの、それは… 学び方がどう、というよりは個人の性質の問題なのでは?」

「個人の性質?」


首を傾げ続ける子供達に変わって問えば、ラルスさんも首を傾げた。


「師にあたる方にならば出来ても、そうでない… 例えば同年代の方に、知らない、と言う事や、理解出来ていない、と言う事を知られたくないが故に出来ないのでは?」

「あー……」

「もちろん、中には、手間をかけさせることに遠慮してしまう方も居られるのではないかとも思いますが。それと、そもそも、誰に聞いて良いのか判らず、諦めてしまう方も居られるかもしれません」

「あぁ… それもか……」


ラルスさんが息をつく。


「あ、孤児院にも居るね。大人しくて遠慮がちな子」

「こっちから声かけるようにしてるよな」

「迷惑なんて思わないのになー」

「そんなことで嫌ったりしないのにね」

「…そういう世界で生きてきたのかもしれませんよ?」

「そういうのホントに嫌だよね! たっくさん甘やかしてあげよっと」

「甘やかすだけじゃダメだろ」

「でも、頼ることすら迷うなら、そこからじゃない?」

「まぁ、そうか。こっちのこと知ってもらわないとダメか」

「…そうですね。孤児院は安全だと。私達は味方なのだと判って貰えるように」

「「そうだね」」

「「そうだな」」


子供達の返事にラルスさんが私を見た。


「なぁ。お前、ちょっとギルドに来る気はないか?」

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