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56話 結果……

「お前達が成す事がどんなことであれ、子供がする事だ。それを見守るのが大人の仕事の1つでもある。お前が気にする必要はねぇよ」

「……」

「それになぁ、習慣化してないからこそ気付ける事ってのは幾らでもあって、そういう気付きは大抵、子供や初心者が持ってくるってのも割りとある話だ」

「……そう、なのですか?」

「その結果、認識がひっくり返る事もある。それを即座に受け入れられるかどうかは個々の問題だが、そういった変化にどう対応するかで生死を分けることもあるからなぁ」

「… … …」

「だから、馬鹿にすることはないが鵜呑みにもしない。オレ達みたいなのは割りとそういうのが多いんじゃねぇかと思うぜ?」

「……そうだとしても、この段階から関わるのでは割りに合わないのでは?」

「先を見据えりゃ割りに合わないことはないと思うが。まぁ、問題はねぇよ。そんくらいの貯えぐらいあるからな」


ぐりぐりと撫でる力の強さに頭が揺れる。

……普通の子供なら泣き出すかもな。


「…歩きにくいです」

「お、悪い悪い」


全く悪いと思っていない声音。

けれど、手は離れた。


「…必ず結果に繋がります」

「ん?」

「御存知ないかと思いますが、今、孤児院には来訪者が多いのです」

「来訪者?」

「私達の教育方法に興味を持った方々です」

「……」

「見過ごされる事はないでしょう」

「なるほど」

「今回の件は大きな転換点になりえる事柄なのではないかと思うのですが」

「だろうな」

「ただ、これまでにも気付きはあって、それはそこかしこに残っているのではないかとも思うのです」

「……ない話じゃねぇな」

「情報収集には多くの人の手が必要とされるとも思うのです」

「……必要か?」

「見え方は人それぞれですし、閉鎖的な場所もあれば、辿り着くにも困難な場所もあるのではないかと」

「……隠されている場所にこそ手がかりがあるってか?」

「もしくはその地では当たり前なことになっていて当人達では気付けない等でしょうか」

「ああ、あいつらみたいにってことか」

「あの子達以上ではないかと」

「…そんなにか?」

「指摘して気付ける範疇ではない可能性もあるのではないかと」

「…情報がない、もしくは情報の偏りのある僻地だと常識が違う事も確かにあるか」

「…やはり、そういう事例はあるのですか?」

「ないこともないって程度だがな。だがまぁ、オレが知ってる範囲でそれだ。もっとあってもおかしくはないだろうな」

「それを知ろうとするにはどうするべきですか?」

「……記録としてはないかもしれねぇな。そういうのは会話の中で知れるものが多いからなぁ」

「…でしたら、なおのこと人海戦術になるのではないかと」

「あー… 片っ端から聞き込みして、裏取りして、調査対象の絞り込みした上で現地調査か…… 確かにどんだけ手があっても足りねぇかもな……」

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