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公爵との密談

お久でーす(`・∀・)ノイェ-イ!

フォレスト神聖国内西の都市・バルクに到着。門番兵に待合室に案内され、フォレスト神聖国の公爵に会う。


――いきなり飛ばし過ぎじゃない?いや、馬鹿正直に王族の手紙渡した俺も大概だけど。


するとこちらの様子に気づいたのか、ナント公爵は苦笑する。


「いきなり私が出てきて困惑されているのは分かっています。ですが、サリーヌ殿下が手紙をわざわざ書かれた方であれば、信用できる」


そう区切ると、ナント公爵は身を乗り出す。

そして真剣な表情で告げる。


「どうか、勇者の救出作戦に加わって頂きたいのです」


…………ん?


「え〜……申し訳ありません、少し整理しても?」


セツガが頭を抱えると、ナント公爵は頷いた。


「ええ。いきなり過ぎましたからな。詳しく言うと、勇者様が任命式に出られる事はご存知ですね?それまで聖都で過ごしてもらうようお願いしていたのですが、『体が鈍るので』という理由でここから北の火山地帯の魔物狩りに行ってくると……そのまま音沙汰なく1週間が経過してしまったのです」


セツガは思っていた疑問を問う。


「別に1週間くらいならば問題ないのでは?冒険者であればそれくらいの遠征なら良くあることですし、何より勇者と呼ばれるくらいなのだから腕も確かでしょう?」


すると公爵は俯きながら力なく返す。


「たしかに、1週間くらい冒険者であれば、良くあること。ですが、勇者様は予め3日後には戻ると仰っていたのです」


…………そういうことか。


「火山地帯まではどれほど掛かりますか?」


「馬で火山地帯手前までで2時間ほど、奥地でも5時間ほどで着きます。中でも勇者様には万が一が無いようにと、今はくれぐれも奥地には行かないようお願いし、了承も得られたのですが……」


「失礼ですが、勇者様は聡明ですか?」


「ええ、もちろんです。人間性ももちろん勇者選別で厳しく審査されるので」


やはり勇者となれば腕はもちろん、人間性も必要だ。そんな人が嘘をつくとは思えないな。それに、3日を大幅に超えているのに、連絡もないとなると……状況は思った以上に深刻だ。


「こんな事が国民に知れれば混乱は免れないので、この件については箝口令(かんこうれい)が敷かれています」


「それが賢明ですね。ですが、それも時間の問題と」


「その通りです」


セツガのそれからの行動は早かった。


「では、今わかっている状況を詳しく教えてください。把握出来次第、直ぐにでも出発します」


その言葉に公爵が感銘を受けたように瞳が揺れる。


「か、かたじけない!わたしはこれでも神聖国から東から北までの統治を任されているから、検問も素通り出来るようにしておきましょう」


「ありがとうございます。では早速――」


「ええ、今わかっている事は――」


既に外は、暗闇に包まれていた。

あれ?セツガたち、南から出立しなかったっけ?と思ってるあなた!実は神聖国自体はラバン王国の南東に位置しているんです。

ラバン王国は北・東・南は山脈と山岳地帯になっています。例えば北へ行きたい!と思っても、安全を期すためには1度南に抜けなければならないんです。


なのでセツガたちは1度南へ出た後、東へ方向転換したので神聖国の西側の都市へ到着したのです(`・ω・´)!

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