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3 最初の死

どうも、お久しぶりです。かまぼこです

何とか出来上がったので投稿しました

誤字脱字があったり文章が汚かったりしますが...そこは暖かい目で見ていただけると幸いです

あと...1ヶ月開いてしまってすいませんでしたぁ......

......それではどうぞ


「私、何でこんなとこにいるんだろう……。お腹すいた……」


リア様と別れて三日三晩、私は一睡もせず、食料がないためご飯も全く食べずにこの洞窟の中でずっと体育座り……あれ? 私の知ってる異世界物ってこんなのだったっけ?


 なんか異世界召喚チート俺TUEEEE的なお決まりの展開と極端にずれている気がするのですが


……え? 何で寝てないのかって? それはね……私が今いるところが初心者お断りの難易度超上級のダンジョンの中で、寝てる時にモンスターに襲われたら絶対に殺される自信があるからよ


「はぁ、もう嫌ぁ……。 運命の人的な誰かが都合よく助けに来てくれないかなぁ……?」


なんて非現実的な妄想を呟いていると


「おーーい!【黒の巫女】様ぁーー!どーーこですかぁーー!」


……うん? 女の子の声?……幻聴でも聞こえたのかなぁ?


何処から聞こえたその声に、私を助けてーと淡い期待を寄せながら、声のした方向に耳を傾けて見る


「おーーい!【黒の巫女】様ぁーー! どーこでーすかー? おられましたら返事して下さーーい!」


どうやら、幻聴では無い様だ。 なんか聞こえてくる声が段々と大きくなってきてるし……足音からしてこっちに向かって来てるようだ


声の主が誰なのか一切検討が付かないが、命のためにも迷ってる暇などない。 とりあえず私を助けてくれるという微かな可能性にかけて、自分の居場所を教えるために声を出すことを試みた。


「た……」


……あれ? 口は動くが声が出ないぞ?


その場で口をパクパクさせる私。 何度やっても声は出ないが、数秒ほどそうしているうちに、1つの仮説か脳裏によぎった。


この世界の人は、体内に持つ【魔力】を力の源として活動を行っている……とこの世界へ来た時に説明を受けた。

 

 そして、魔力が時間経過で減るものだとすれば、三日三晩飲まず食わずで体育座りをしていた私にはもう、体内の魔力がほとんど残ってないのでは……?


 そんな仮説が脳裏によぎった。


もしその仮説が正しいのなら、更に疑問か出てくる


 たぶん、もう時期私の体には限界が来るのでは?ということだ。


 あぁ、まだやってないこと色々あるのになぁ……もう終わりなのか私の人生


と弱気になっていたの視界に、先程の声の主と思われる姿が写った。


「巫女様……ってえっ!?どうなさいましたか!?」


金色の長い髪に黒い目を持つ、小学三年生位の外見のその子は、死にかけの私の姿を見て目に涙を浮かべていた。


……私が認識できたのはそこまでだった。


……ばたっ


どうやら時がきたようで、身体から感覚がふっ と抜けたかと思うと、その場にくずれ落ちた


「巫女様ぁーっ!ダメです!目を開けて下さいっ!!」


視界は真っ暗……だけど声は聞こえる……まだ名前も知らない、彼女の声が…… でも、ごめん……私の物語はここで終わったんだ


もし生まれ変わったら、今度は普通の人生を送りたかったなぁ……


「…………」


「巫女様っっ!! 巫女様ぁぁっ!!」


薄暗いダンジョンの中に、少女の泣き声が響く中、


私の意識は、完全に亡くなった……




……っていう夢だったらよかったなぁ……等と思っても夢にならないのが現実と言う物の残酷さである


「ここどこ?なんかめっちゃ暗いし……というかまわりがなんも見えないんだけど……」


絵に書いたような暗闇が周囲に広がる中、私は立っていた……いや、宙に浮いていたという方が正解かも知れない


うーん、何が起きているのかさっぱり理解できない。 気がついたら知らない場所にいたということ以外は


  こういうときは一度深呼吸しよう


「ひっひっふー」


ラ◯ァーズ方の呼吸で心を落ち着かせてみるが、特に何も起こらなかった……という訳ではないようで


「見つけましたよっ!」


……上から女の子の声が聞こえた。 うん? どこかで聞いたことがあるぞ


私は声がした方を見上げる。そこにはさっき? 会った女の子がいた。


「助けてっ!!」


反射的にそういいながら、私は両手を伸ばした。今度はきちんと言えた。よかった……と一安心


……にゅるっ


「……へ?」


右足首に何か絡みついた……うっ、ひんやりとしてめっちゃヌルヌルするよ……うぇぇ気持ち悪っ!


「し……触手? ちょっ……こっちこないでぇー!」


見るとそれは、暗闇から出てきている真っ黒い触手であり、その中のうちの一本が私を襲って来たのだ


「……っ!術式展開ぃぃぃっ! く……黒き閃光に力をや……宿しぃっ! ひっ……一筋の闇となれぇっ!」


真っ先に出てくる、気持ち悪いという感情を抑え込みながら、私は向かってくる触手に向け必死で呪文を唱える


……にゅるにゅる


「だっ……【ダークネス・ストライク】っっ!」


 ぎゅおんっ! びしゅっ!


 私の右手から射出された黒く細い光が、足に絡みついた奴を断ち切った。よしっ!


……だが


……にゅるっ……にゅるにゅるっ


 え?ちょっと待って……何で切られても動いてるのよっ!? こいつら……キモすぎるんですけどぉぉぉぉ!!


 まるで独立した意思を持ち始めたかのように、切られたはずの触手がいやらしく動き始めたのだ!! しかも切られる前より活発さが増してるんですか!?


 蠢くそいつを見て、ふと思う あ、こいつら切られたら増える系の奴か……と。めんどくさいなぁもう


「……こいつ、核かどこかにないかな……」


私はぼそりと呟いた。 こういう系のモンスターは、「(コア)」と呼ばれる明確な弱点が存在するのが定番である。 探してみること約十秒、なんかそれらしきものが目に入った。


 触手が出る元をたどってみると、もわあっとした黒い物体? の中に、赤い球体……ガ◯ダムでいうザクの目みたいにぼわっと光っている物体が目に入った。


 私が現状唯一使える魔法、【ダークネス・ストライク】で破壊することも可能であろうが……多分一発で仕留めないといけないタイプの敵であるため、精度がそこまで高くないため倒しきれないかと思われる。


 はてさて……どうしたものか、そう頭を抱えようとしたところで、この空間には私以外にもう一人の子がいることを思い出した。


「ねえ、そこのあなたーー? なんか魔法で、こう……ばーっとできないのーーー?」


 私視点から見て真上にいるその子に向かって、語彙力が完全に失われている問いを投げかけた。


 すると、私の呼び声が届いたのか


「もぅ、しょうがない巫女様ですね……」


 ため息交じりのそんな呟きが聞こえた。途端、何かによって彼女に光がさしてその姿が見えたと思うと、右手を前に出して、すっ……と息をする


「破壊魔術、第六の奥義……【終焉】ッッッ!!!」


 可愛らしい外見からは絶対に想像できないであろう滅茶苦茶物騒な単語(ワード)が並んだ詠唱が聞こえたのである。


……すっ


「え……?」

 

 一瞬……だった。 私の足元に存在していた恐怖が消え去るのにかかった時間は。


 無音で対象の物を消し去る……多分相手のステータス関係なしに攻撃できるのだろう


……新種のチートか何かかな?


 私を支えるものが無くなったと思うと、水の中を泳ぐ様に……チートの主が私の方に向かってきた


「ほら、早く帰りますよ……巫女様のいるべき、世界へ……」


 言葉と共に差し出されたそのちっさいてを握った時、謎の光と共に私は死後の世界? から抜け出すことが出来た。












読んでいただきありがとうございました。

なんか色々謎があったりしますね...今後どうなるのでしょう...

あ、できれば感想や高評価いただけると嬉しいです

Twitterやってますのでそちらも( `・∀・´)ノヨロシク→@antena6778



それではまた

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