表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
服従少女の復讐劇〜勇者パーティーに追放されたので闇堕ちして魔王様と異世界征服します〜  作者: 一条霧矢
巫女生活のスタート 編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
24/24

20 強襲-Assault-

「姫様〜?本当に私達は見てるだけで大丈夫です?もっと人員が欲しければ今すぐにでも呼びますよ?」


 村に襲撃向かう途中、私達は放課後のような雰囲気で話しながら歩いていました。


「んー……村人たちは後で貴重な道具にはなるし、村自体にもそれなりの資材はある。将来的に私の領土になるなら、軍隊で荒らして無くすのはちょっともったいないよね」


「へぇ〜 姫様って結構優しい御方なんだね〜。姫様の権力ならここにいる雑魚共をぶっ殺しても、国家反逆罪っていえば正当な理由にできるのに。ボクなら容赦なく消し炭にするけどな〜」


 そう元気に返すのは、魔王軍【幹部】第5の使徒、この世界における唯一の「喋れる龍族」にして、【厄災】。《円環終竜(ファヴニッシュリュードラ)》……人呼んで、エルナちゃん。この戦いにおいては過剰戦力です


「ふふ、ただ消し炭にしろってお兄ちゃんの命令なら、私たちの出る幕じゃないからね〜。あ、私の許可なく村を襲って被害を出したら……エルナちゃんは私が帰ってくるまでおやつ抜きだからね」


「うん!今回ボク達は護衛……と、ブレーキ担当。まぁ、もしものことがあっても姫様と戦うのは流石にごめんだけどね〜」


「そのための私の力よ。戦わずして完全制覇出来たら余計な犠牲……いいや、私が楽しむだけで済むからね」


 これからどんなことが起こるのか?いや、どんな苦しみを受けるのか?あんまり想像はつかないけど……なんかゾクゾクしてきました♡


「それにしても……ここの周辺ってモンスターが全然いないよね」


 村の近くにある森。昼間の時間帯のはずなのにその景色は薄暗く、まるでこのエリアだけ夜に覆われているような不思議な感じ。


 そして、比較的魔王領に近いエリア……本来は強めのモンスターがそこら辺にわんさかいてもおかしくない領域なのですが……空気は美味しいですね。


「勇者一向に狩り尽くされたんでしょうね。今の彼らならレベル上げにはちょうど良さそうですよ、弱くなったここのモンスターたちは」


「弱くなった……?一体全体どういうことなの?」


魔瘴(ましょう)って言うらしいね〜ここら辺に最近蔓延ってる……姫様の存在を祝福する毒の影響なんだ。ボクたちは平気だけど……ここら辺にいる下等生物どもにはちょーっと刺激かキツイのかなー?」


 このボクっ娘ドラゴン娘、魔王である私のお兄ちゃんや巫女である私、幹部の仲間の子達以外のことは皆同じ下等生物(ゴミ)としか認識していないのです。まぁ、私もいずれそう思うようになると思いますが……


魔瘴(ましょう)か〜どんな味がするんだろう?いっぱい吸ったら吸った分だけ経験値にならないかな?」


「ここら辺沢山ありますし、味見がてら食べてみたら良いんじゃないですか?」


 そんな会話をしてると、森の出口が近づいてきます。今から襲う村は草原を挟んですぐそこ。魔瘴(ましょう)の影響自体は森で止まってるため、見た目は昼のまま。これから起こることを何も知らないような……平和な空気です。


 平和、ですかぁ……。争いの種を簡単に消すことが出来たら、服従なんてしなくても良いのですが。いや、私の闇の力があれば……?

 

「ねえ、2人と……お兄ちゃんも、少し私のお願いを聞いてくれる?」


 私は、【魔力操作】を応用して、この世界に蔓延る魔力を媒介にして彼女たちの脳内に直接語りかけます。こうすればこの世界の中ならどこでも、そして他の者にバレずに連絡を取ることが出来るのです


「何でも言ってみろ」「はい!」「うん!」


 三者三葉の答えが帰ってきたところで続けます。


「今回の襲撃、私、【黒の巫女】なりのやり方でやってみても良いですか?白の国……奴らには私の存在を教えてあげなきゃダメなようですから。ですので……これから全力で悪役(ヒール)を演じます♪」


「見せてみな。姫のやり方」「もちろんです!」「おっけー!」


 余程信頼されてるのでしょうか、内容については詳細を聞かれることなく許可が降りました。┏(`・ω・´)σ ヨシ!心の中でガッツポーズをします。


 戦わずして力の差を見せつけて制圧。そのあとは勇者君たちの国に行って……まぁ偉そうな女王にでも挨拶して帰りますかね。


「まずは下準備……【調伏】。対象【黒の服従】効果変更、私が服従させる側にして、完了に必要な時間を無くして即適用に。【黒の服従】の権限を最高ランクに。」


『【黒の服従】の効果が変更されました』


「続いて【黒の覚醒(アウェイクニング)】。今の私を覚醒させ、ステータスを伸ばせる限界値まで永続で強化。」


 私の足元に黒い魔法陣が生え、上方向に出てきた黒いオーラが私を包み込みます。


『ステータスが変更されました。確認しますか?YES/NO』


 視界に表示されるウィンドウの『YES』に触れ、今のステータスが表示されます。


=====

名前:黒ノ宮姫奈

種族:人間/魔族/断罪者

レベル:9635 HP:963500 MP:無限 攻撃力︰自由 攻撃魔力︰自由 守備力︰自由

天職:【黒の巫女】/【漆黒の魔女】/【世界の鍵】

称号:【闇を紡ぎし断罪者】

所有チート:【魔力生成】【黒魔操術】【鑑定】【無詠唱】【完全浄化】【身体超越EX】【権限強化】【調伏】

所有スキル数:無下限

衣装がゴスロリ巫女服に進化しました

=====


 一通り見終わったのですが……やはりと言うべきか、強化のインフレが凄まじいです。このままエンディングに向かっても良さそうですが、私の物語はまだ始まったばかりです。


「これだけやれば十分ですね。」


 指をウィンドウの下から上に慣れた手つきでスワイプさせ、画面を閉じます。


「さて、始まりの闇祭り(サバト)を始めましょう。」


 私たちは村へ向けて歩き出しました。


 

「止まれ!貴様ら何者だ?」


 木製の門の前にいた、最近ここに派遣されたであろう2人の騎士さんに足止めされました。持ってる槍を門の前で交差させてます。ここは通らせないぞ、と異世界モノのアニメでよく見た光景です。


 さて、ここからは私の演技の見せどころ。わるーくそして恐ろしく、悪役(ヒール)を演じて行きましょう。


 下からヤクザみたいに睨みつけて……


「道を開けろ」


「なっ……急に何を」


「はぁ……道を開けろと言ったのだ。同じことを2度も言わせるな、下等な歯車野郎が」


 騎士さんたちは顔ごと鎧て覆っているため、普通なら表情は見えませんが……相手の体内の魔力の流れが見える私にそんなことは関係ありません。そう、めちゃくちゃ恐怖していたのです。


「……な、何でもする。命だけは……命だけは助けてくれ……。」


 と、焦りながら命乞いをしてきます。おやおや?胸元に世界樹のマークがある貴方達はお国から派遣された立派な騎士なのではなくて???と煽ろうとしましたが、今日の目的はそれではないので一


「へぇ……自らの職務を放棄してまで命乞いをするんですか〜?見苦しいですね〜」


「えっ」


「とりあえず〜?こうやって見上げてるのも首が痛いので〜(こうべ)を垂れてひれ()しなさい♪下等生物共♪」


 何故かメスガキが出てきましたが、騎士さんたちはガシャガシャと鎧の音を立てて即座に土下座します。どうやら効果は抜群のようです。


 このまま【黒魔操術】で地面に縛りつけようと思いましたが……その必要は無さそうです。


「道を開けてくれてありがと。下等生物さん♪」


 (ひざまず)いてる騎士さんたちの横を通り抜け、私はギィィと音を立てながら木製の扉を開きます。その先には……


 足元までの高さほどしかない木製の柵に囲まれ、ちょっと強めの風で吹き飛んでしまいそうな貧弱なテントが数個。木製の普通の家が数個……いや、その中に他の家より一回り大きな建築物があります。多分村長の家でしょう。


 周辺を見渡すと、質素な服を着た村人がありふれた農具で、畑を開拓していますその村人たちに指示を出してる、胸元に世界樹の模様が施された白銀の鎧を着た騎士さん達。まぁ入口にいた人みたいな、敵側の国から派遣された人だと思われます。うん、奴隷を扱ってるようにしか見えません。


「敵襲ー!敵襲だー!!」


 私たちの存在に気づいたのか、1人の騎士が声を荒らげると、その場にいた騎士たちはこちらに向かってきます。


 それと時を同じくして、村長の家?からこちらにゆっくりと向かってくる姿があります。目が痛くなるほどに煌びやかな鎧を装備し、腰に勇者の剣を携えた青年の勇者と、その仲間と思われる三つ編みの魔法使い、メガネっ娘の僧侶に、ゴツイ大盾を持ってる巨体。


 まるでテンプレみたいな勇者パーティー……私をダンジョンの谷底に突き落として殺した、憎むべき一行です。


「「「動くな!!」」」


 騎士たちが私たちを囲み、片手剣や槍などの刃を突きつけて来ました。そんなもので脅せるとでも思っているのでしょうか?


「天野くん天野くん、あそこにいるの魔王軍の幹部ふたりじゃないです?」


「その前にいるゴスロリ巫女服の子は……誰?」


「誰でも良いさ、どうせ今の俺達には叶わな……」


 イラッ……


「ひれ伏せ 【黒魔操術】」


 勇者のセリフに割り込むように、私はクレアちゃんとエルナちゃん以外の周囲の人間の体内の魔力を光の速さで操作させ、その場に這いつくばらせます。


 勝ちを確信した私は、ゆっくりと歩いて勇者くん達の元に向かいます。


「……ぐっ。なん……だこ……れはッ……」


 苦痛で顔を歪ませている勇者達。私はもうニヤニヤが止まりません。


「さてと……そこで這いつくばっている雑魚雑魚勇者さんは〜私の事が誰か分かりますかぁ?」


「……まさ……か?お前……は……いや……白ノ宮は……国から……追……放されて……死ん……だ……はず。」


【黒魔操術】の効果でかなり強い力で押さえつけてるはずなのですが……途切れ途切れながらでも喋れてるあたり、さすが勇者に選ばれただけの力はあるそうです。まぁ顔を見たくもないので早く消し飛ばしたいのですがそんなことはさておき。


「白ノ宮って誰ですかぁ〜?私は黒ノ宮姫奈。まぁ訳あって……【黒の巫女】やらせて貰ってま〜す♪イカよろしく〜♪」


 イカよろしく〜って何??キャラの方向性がなんか変な方向に向かってるんですけど〜??


「黒の……巫……女……がはっ……復……活し……てい……た……の……なら……殺……さ……なけ……れば……」


「殺す〜?何の武器も持ってなく〜?魔法のひとつも使ってない私を前にして、そこで這いつくばっていることしかできない雑魚雑魚勇者(笑)のあなたが〜?」


 容赦なく煽っていくスタイルに、クレアちゃんやエルナちゃんもドン引きしています。後でお兄ちゃんにも感想を聞いてみましょう。


「……」


「あら〜?効いちゃいました~?ざーこ♡ざーこ♡まぁ……このまま貴方を煽り続けても良いんですけど〜今日の目的はそこじゃないんですよね〜」


「……目……的?」


「この村から貴方たちの軍を追い出したあと……貴方達の国……に挨拶に行こうと思ってるんですよ〜」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ