18 記述不足
「わたし……魔王軍幹部 第三の使徒【防衛】担当、黒森アユハと申します〜」
おっとりした口調でそう話すのは、黒髪ぱっつんロングに黒い目を持つ女性。
彼女が着ている、私が異世界召喚される前に日本で通っていた高校「私立クロニクル学園」のブレザーが破れそうなほど成長しているとある部分が特徴的な見た目をしている。
この人はどうして私の学校の制服を着ているのだろうか?
「この人はどうして私の学校の制服を着ているのだろうか? 巫女様は今疑問に思っていましたよね?」
「えっ!? どうしてそれを……?」
「うふふ。魔王様……玲央くんに貰ったわたしの固有スキル【読心】の効果ですわ」
マインドスキャンって……遊○王デュエルモンスターズに出てくるペガ○ス・J・クロフォード会長が使う、相手の心を読むチート技じゃないですかぁぁぁぁぁぁ
「ふふふっ、うふふふふ♪ 可愛らしい反応ですわねぇ〜。まぁ、わたしの【読心】の力は、相手の心を読むだけでは無いのですよ〜【状況表示】”アルベド村”周辺」
黒森さんがトントンと人差し指で2回円卓を叩くと、円卓の中心に小規模の村のミニチュアみたいなものが出現した。
さらに……至る所に純白の鎧を身につけた騎士?みたいな人が歩いているのも見える。
見えている村人の方が少ない気がするが……何コレ?なんか神様みたいな視点でどこかの村の状態を見えるとか、どこかに監視カメラでもあるの?
「これは……?」
「元魔王軍領土”アルベド村”よ。周囲の鉱山資源が豊富な為、昔から所有権を白の王国と争っていたのだけど……最近召喚された勇者一行の手によって向こう側の領地になっちゃったのよねぇ。そぉしぃてぇ〜」
黒森さんは村の中心部にある、他よりもひと回り大きな建物の屋根をトントンとつつく。
するとまぁなんということか……屋根を透けて見えたのは
「ゆ、勇者!?なんでこんなところに……襲撃して拠点にしているのね」
「さすが巫女様ぁ〜ご理解が早いですわね~」
この世界に召喚された時、私とは別の場所に召喚された「勇者」ことあま……誰だっけ御一行達が、具体的なことはわからないけど異世界物お馴染みの勇者補正装備にものを言わせて無理やり制圧したんだろうなぁ
「というわけで……姫、お前のチート巫女としての最初の大仕事はここの村の奪還だ」
「は、はぁぁぁぁぁぁ!?」
雑