14 就職
30分クオリティです(汗
読みづらかったらごめんね
「うぅ、まぶしいっ!こっちの世界の太陽って初めて見た気がするよぅ」
「神隠し」によって約1週間前にこの異世界に召喚されたけど、今思い返せばほとんど太陽の光を浴びてなかった気がする
私は今、魔王城上層部にある”宵闇の間”の窓から”帝都ヴェルティア”を眺めてるが、日本を彷彿とさせる現代チックな美しい街並みが、太陽の光を帯びて更に輝いている。
夜の都会も悪くないのだが、私はどちらかといえば朝派だ。
「朝の帝都の景色も……悪くないだろ?」
「うん、凄くきれいだから……ずっと見ていられるよ」
窓の枠に寄りかかって、私はお兄ちゃん(魔王様)に言った。最初の拠点としてここに勝る物はないと思う
現在の時刻は午前7時を回ったところ。照りつける太陽が、1日の始まりを伝えてくれている。
「半分くらい気付いていると思うが、姫は今ステータス上だけ【黒の巫女】になっている。要するに実際はは無職だ」
「えっ?私って今無職なの?女子高生じゃないの?」
お兄ちゃんから放たれた衝撃的?なセリフに若干驚くも、ある程度分かっていたのでボケる私
お兄ちゃんはそれをスルーする
「まあ、これから【就職の儀式】できちんと就職させるけどな」
「【就職の儀式】?なんか大きなことでもするの?」
「いや、秒で終わるぞ。少し待ってろ」
そう言ったお兄ちゃんが《アマテラスの鏡》を操作し始めたので、気になった私はお兄ちゃんの所へ行った。
「ここに手をかざしてみな」
「うん」
お兄ちゃんに差し出された四角い画面に、私は右手で触れた。
画面が切り替わり、そこに私の顔と現在のステータスが表示される。どういう仕組みなんでしょうねこれは
「なんか、VR(仮想世界)の中にいるみたい……」
実際にやったことはないのだが、空中にある画面に手を触れるあたりがラノベやアニメ等に出てくるVRMMOの操作みたいだ
「その感想、俺も思ったことあるぞ。たしか……二年前この異世界”オラクリア”に来た頃にな」
「ふーん……。とりあえずしたの(OK)を押せばいいんでしょ?」
「ああ」
私は(OK)をタップする。すると
『就職:魔王軍【黒の巫女>】次のレベル上限が解放されました!ユニークチート【黒の巫女】を獲得しました!』
画面が更新された。情報量多っ!?
「……ゆにーくちーと?」
そこに表示されたこの単語。ぶっ壊れのチートに(固有)っていう意味のユニークがついてる時点でかなりヤバい奴だと感じる。
「チートの更に上級のバージョンの奴。もっといえば持ってるだけで強者の証になるもの」
「……予想通りのヤバい奴なんですが。まあ、これで私も職を得たということで、仕事なんかあるの?」
「ついてこい」
それではまた