13 ネコ耳のメイドさん①
どうも、かまぼこです
①です...
修練が終わった私とお兄ちゃんは再び”宵闇の間”に戻ってきていました。
1時間ほど前には何もなかった中央の円卓には、いつの間にか紙が散らばっています。
その中の1枚を手に取ると……まさかの日本語で書かれていた書類だった。
「申請書。魔力の供給量の増加……魔力が足りてないから増やしてくださいっていうこと?」
「ああ。とりあえずこっちに持ってきてくれ」
「もしかしてだけど……分けるのが私の仕事?」
……地味だし面倒くさいのですが
やってる事ただの雑用だよねぇ!?
「おう。分け終えたら【幹部】と一緒に審査するぞ。今日はしないけどな」
「う、うん」
そして30分後……
私は、お兄ちゃんに手伝ってもらいながら、散らばっていた紙を「申請書」「報告書」「確認書」の3つに分け終わりました。
きれいに整頓されているって気持ちいいですね……
「さてと、朝ごはんにするか。今日は昨日のカレーの残りだぞ」
「ふ、2日目カレー……」
私が若干驚いている中、お兄ちゃんは《アマテラスの鏡》を開き何か操作しはじめました。料理でも頼んだのかな?
5分ほどして……こんこん、と”宵闇の間”の扉がノックされました。
「魔王様、巫女様、朝食をお持ち致しましたのにゃ」
「入れ」
がちゃっ と扉が開き、入ってきたのは
「うわぁぁ...ネコ耳のメイドさんだぁ...」
もふもふ?なミミとしっぽを持ち、メイド服を着たピンク髪と水色髪の二人の女性でした。
私達の朝食を持ってきてくれたようです
「お兄ちゃん、あのネコ耳としっぽって本物?」
「ああ、本物だぞ。彼女達は猫人族という擬人化したネコだ」
「擬人化したネコって……何そのパワーワード。というか誰?」
「わたくしはリラ=メデューナと申しますのにゃ。料理担当のメイドですにゃ」
とピンク髪の方が
「わたくしはテラ=メデューナと申しますのにゃ。料理担当のメイドですにゃ」
と水色髪の方が
それぞれ答えてくれました。
そして私はふと思いました
「あのぉ……リラさんとテラさんって双子なのですか?」
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ではまた