10 無限の魔力を持った巫女
どうも、かまぼこです
できあがったので投稿します
...どうぞ
「くっくっく……感じる。私の中に新たな力を……なんか服が重いんですけど」
【深淵】の闇 ユナ様と【闇の契約】を結び、新たに生まれ変わった私は……自分の着ているものにかなりの違和感を感じていました。全体的に重いです……
「お兄ちゃ~ん、鏡持ってる?私の全身がどうなっているか見たいんだけどー」
「鏡?それなら魔法で作れるぞ」
「本当?どーするの?」
「適当にやってみ」
「適当……?」
という訳で、適当にそれっぽいことを言います
「術式展開、私の全身を写し出せ!【クリエイト・ミラー】!!」
今思いついた適当すぎる呪文なんか色々間違ってる気がしますが……スルーです
地面から出た魔法陣から、私の身長よりも若干高い鏡が出現しました
「うわぁ……」
鏡に写る自分の姿に、そんな声を漏らす私……
そこには……
真っ黒いストレートロングの髪(以前は白でした)
漆黒の巫女服……に黒いフリルがついたもの(以前は学校指定の紺のブレザーでした)
膝くらいまであるフリル付きの黒スカート(以前は学校指定の紺のスカートでした……)
黒いフリル付きの黒靴下(以前はフリルなどついてなかった)
黒いヒールの様な靴(以前はスニーカーでした)
巫女服と魔女服とメイド服が融合した感じの全身真っ黒な何かのコスプレみたいな衣装を着た、私の姿がありました
「なにこの……ダークでキュートなカンジの女の子は……」
「良かったな、それが正装で……」
お兄ちゃん(魔王様)に褒められました……ん?正装?
「これを普段着にするってこと?」
「うん、基本的にはそれ着て生活すればいい。あ、そういえば姫のステータスってどうなってる?」
そういえば、こういうイベントを行うとステータスも強化されるのがお約束だったね
いつもの脳内イメージで私は《アマテラスの鏡》を開きます
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名前:黒ノ宮姫奈
種族:人間/魔族
レベル:99 HP:15000 MP:無限
天職:【黒の巫女】/【漆黒の魔女】
称号:闇の契約者
所有チート:【魔力生成】【魔力操作】【鑑定】【無詠唱】【完全浄化】【身体強化Ⅰ】
所有スキル数:36
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いや、明らかにバグってるかチートすぎる文面なんですけど……
「ま……魔力無限ってどういうこと?」
色々ツッコみたいことがあるのですが一番違和感があることを、お兄ちゃん(魔王様)に聞いてみることに
「この世界では、魔力が切れると動けなくなることはもう経験済みだよな?」
「……うん」
「無限ということは、切れないということだぞ……」
あっ、そういうことか……
「不死ってこと?」
「いや、ただ単に魔力切れで動けなくなる……ということがなくなるだけだ」
「つまり……HP切れたら死ぬってことには変わりないのね」
なーんだ、そこまでのぶっ壊れじゃないんだ
「あ、MP無限ってこの世界では姫だけだぞ?」
……前言撤回です
まぁ……ようやく主人公補正がかかり始めたのは嬉しいな♪
「ふう、ようやくスタートラインに立った気がするよ……」
「ここまでが長いプロローグってことか……悪くないな」
あれ?
「お兄ちゃん、私のことどこまで見てたの?」
先程の言い方だと、まるで私のこれまでを知っている感じでしたので……
「俺……【魔王】だぞ、そんくらいわかるわ……」
あ、納得……というか
「私、異世界物とかで敵のラスボス枠の人の妹なんだ……今気づいたよぅ」
「どうだ?斬新だろ?」
「……確かに、魔王軍視点の異世界物ってみたことないね」
今の私、物凄いところにいるんだ...
ぐ~
「……えへへ 安心したからお腹すいちゃったよ」
「雰囲気台無しにしたな今の音……まあ、そろそろ晩御飯にするか……俺もお腹すいたし」
という訳で……ちょっと遅めの晩御飯です
最後までお読みいただきありがとうございました
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それではまた