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始動

翌朝、何時もの家事を終えて、昨日罠を仕掛けた森へ行くことにした。


アエリックさんは今日は用事があるため、私一人で行くことになった。

アエリックさんは、また朝早くに来て、色々置いてってくれた。

忙しいのに優先してきてくれる優しさ…感無量です。


早速、土を耕し、種や苗を植えた。土があまり良く無さそうだったので、一生懸命耕した。ついでに今日、山の土も持って来ようと思う。

腐葉土いっぱいで、栄養価も高いからね!


そうそう、例のお乳ね、ま、牛乳って言いましょうか。それも頂いたし、大豆っぽいのもあったので、豆腐とかが作れたら作ろうかなって思ってる。

味見は、帰ってから…お腹痛くなっても困るしね、笑


そして、仕留めた獲物は私一人で担いで来れないから、アエリックさんに用意してもらった木材と車輪を使って即席台車を作った。


「おばあ様、行ってきます!」


ガラッ、ガラガラガラガラガラ…

砂利道だから、ちょーっと振動が凄いな〜。


「おーい!カスミー!そんなもの引いてどこに行くんだよー!?」


ケラケラと笑いながら、テオが近づいてきた。あ、レノスと言ったっけ?その子も一緒だ。


「テオさん、レノスさん、おはようございます。今から森へ行くんですよ。昨日罠を仕掛けたので。」


「さん付けなんていらねーよ。てか、罠?!一体何を獲る気なんだか。お前、面白いな!」


「それは、秘密です。見たかったら付いてきますか?」


「おう!暇だから付いてくぞ!てか、昨日は鶏肉、サンキューな!めっちゃ美味かった!」


「いえいえ、どういたしまして。」


3人で行くことになった私達は、お互いの事を話し合いながら出発した。

人懐っこそうなテオに対して、レノスは、結構無口だった。対照的な2人だけど…

2人とも17歳で、私の1つ上。もう1人の女の子、ニコは、私と同い年の16歳。3人は赤ちゃんの時からの幼馴染らしい。

仕事は、3人とも親の手伝いで、農業だとか。

土地が良くなくてなかなか良い野菜が取れないらしい。

私は、土に合った肥料や、野菜によってくわで耕す方法、種のまく深さなどを教えてあげた。2人とも驚いていたが、なかなか素直に聞いてくれている。今度、直接2人の農場を見に行く事になった。良い少年たちだな〜。

ま、私には下心があるんだけどね。こうやって仲良くなって、知識をひけらかして信用を得る。

お仕事いただかなくちゃいけないから!

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