始動
まだまだ続きます。
ーーーー昼食はお粥にして、洗濯物をたたみ、1日の仕事が終わりかけた頃、アエリックさんが来た。
「やあ、カスミ。会社立ち上げの許可が出たよ。明日にでも空き家を探すかい?」
「…早いですね。まさか1日で許可が出るとは思いませんでした。お店は、出来ればここが良いのですが、駄目でしょうか?主に、私が外に出る場合の方が多いと思うので、貸店舗じゃ勿体無くて。」
「私は構わないよ。おばあさんも良いかい?」
うん、と頷いておばあちゃんが許可をくれたので、ここに看板を立てることにした。
「ありがとうございます。多分接客の時などにお部屋を使わせていただくと思います。あと、アエリックさん、必要な道具が欲しいのですが、前貸しで揃えていただくことは可能ですか?」
「大丈夫だ。そのつもりだった。」
助かる〜!本当に良い人だ。
ついでに、植物の種も頂こうかしら。
「あと、食べられる植物の種や苗を色々いただけませんか?出来れば、短期間で育つものを重点的にお願いしたいです。私が責任を持って育てますので。もっとおばあ様に美味しいものを食べていただきたいのです。」
「ああ、分かった。ついでに畑を作るなら場所を提供しよう。」
「本当に有難うございます。」
夕食も質素に終え、そろそろ甘いものが恋しくなってきたが、我慢してお風呂に入り就寝した。
次の日には、看板が出来上がっていた。何でこんなに早いのか…。公爵の権限ってやつかな。ちょっとプレッシャーよね。チラシも作ってもらった。ーーーー
読んでいただきありがとうございます。
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