食事
まだまだ続きます。
翌朝、私は早起きして朝食作りと、掃除を開始した。
レタスのような葉モノもあるし、ニワトリもどきの玉子はある。干し肉もあったな〜。調味料がなかなか貴重らしいからあまり使えないってのが残念ね。
ニワトリもどきは養鶏場がこの辺では無いから、各家庭で育ててるんだって言ってた。
産みたてが食べられるなんて幸せね!絶対美味しいわ!
ーーー…まぁ、質素な食事だけどバランスは取れてるし、これで良いかな?
朝食を作り終わり、掃除に取り掛かった。私は、掃除には自信がある。
「カスミ、おはよう。なんだか、部屋が綺麗になっているね。もう掃除したのかい。やる事が早いね。」
「おはようございます、おばあ様。
朝食の準備出来ております。もう、お召し上がりになられますか?」
「ああ、頂こうかな……カスミ、作ってくれたのは有難いが、これでは1日分の食費になってしまうよ。」
え?!今なんて?1日分?あり得ないわ。…今まで頂いていた食事は、確かにお粥とかだったけど、私の体調を気遣ってくれていたのばかりだと思っていたわ。どうしましょう。
「申し訳ありません。これからはもっと気をつけて献立を考えます。」
「いいや、私も言わなかったのが悪かった。それに、あんたはまだ食べ盛りだ。逆に申し訳ないよ。」
「いいえ。置いていただけているだけでも有難いので。とりあえず食べましょう。」
「ああ、いただきます。しかし、あんた掃除は天才だね。」
「ありがとうございます。私、ハウスキーパー的なこともしていましたし、有名な訪問型の掃除屋さんで働いていたこともあって、そこで掃除のノウハウは叩き込まれました。」
「あんた、王宮で働けるよ。凄いね〜、それだけでも貴重だよ。」
おばあちゃんと食事を終えて洗濯、風呂掃除を開始した。
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