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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

真剣に読まないように。

はつ。

作者: caem
掲載日:2017/12/16

ド短編。

かなり絞りました。

くれぐれも深夜に独りで読まないように。






 ど。


 どっ。


 どっ、どっ、どっ。


 どっ、どっ、どっ、どっ、どっ……。





 高鳴る鼓動。


 私はまたかと、ウンザリして目を覚まし、傍らの()れを見やる。


 重くのし掛かる身体を面倒臭そうにして起き上がると、視線の先には。


 僅かばかりの血溜まりに浮かび上がる『心臓』が其処にあった。


 ()れは相も変わらず鼓動を打ち続ける。


 狭い寝室には、明かりも灯されておらず、たったひとつの物体が絶え間無く蠢いていた。


 私は、敢えて無視を極め込む。


 


 ど。


 どっ。


 どっ、どっ、どっ。


 どっ、どっ、どっ、どっ、どっ……。





 その執拗は脳裏に鳴り響く。


 鬱陶しくて、手元にあった枕を投げつけるも、まるで効果はなく。


 またもや、激しく高鳴る鼓動が私を襲うのだ。






 どっどっどっ。


 どっどっどっどっ。


 どっどっどっどっどっどっ。





五月蝿(うるさ)いッ!!」




 分厚い布団を頭に被り、何も聴かなかった事を貫き通そうとするわたし。


 だが、微かに聴こえた声が好奇心を(くすぐ)り、私は空いた隙間から覗き込む。


「早く、もとに戻してよ」


 そう。


 ()れはわたしの心臓だった。





 明くる日の朝。


 多人数の警察官は大家さんと共に、わたしの部屋を調査していた。


「彼女、ごく普通の優しくて思いやりのある娘でしたのですがねぇ……」


「はぁ。左様ですか」


 夥しい閃光と共に、無防備にも(さら)される遺体が惨たらしく寝転がる。


 やがて気付く調査員は神妙な面持ちでこう告げた。






「…………心臓が有りません」



 そりゃあ、そうだ。




 何故ならば、未だにわたしの傍らで早く身体に帰りたそうにせっついては。


 まだ、血が足りないと辺りを見渡しているのだから。




実はホラー大好きです。

今後も書くかもしれません。

ちなみに、タイトルは焼き鳥で『ハツ(ハート)』が好きなもので(笑)

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