監禁
アリス視点です
目を醒ますとそこは暗い倉庫みたいなところだった霞み恍けた目が徐々に覚醒していく、窓から見えるのは暗くなり始めた空だ
「あれ?私なにやってたんだっけ?」
あぁそうよ生意気そうな編入生が3つも固有魔術を持っているって誰でもかるような嘘を言ってたから一回懲らしめてやろうとしたんだ
「そうよ!勝負はどうなったの!」
立ち上がろうとからだを起こそうとしたが動かない手と足に縛られている感覚がある
「どうなってんのよこれ!」
暴れるが解ける様子は皆無だ
すると、コツコツと地面を蹴る音が此方へと近づいてくる
「誰!?」
「やだな~僕のこと忘れちゃったの~アリスちゃん~」
纏わり付くような口調で私の名前を呼んできたそして見えたのは金髪の彫りの深いイケメンだが、その口には歪んだ笑みを浮かべていた
「貴方は!」
それは見たことある人物だった、同じクラスの生徒だそして何度も私に告白をしてきた人物でもある
「屑のロープ使い、イレーザー=ハロルド=ソルアーク……」
「憶えてくれてたんだね」
そうゆうとニッコリと微笑んでゆっくりと近づいてくる
「やだ!来ないで!」
私は顔を背けるが顎をつかまれ顔を真っ直ぐに戻された、眼前にはイレーザーの顔があった
「いいね!いいねその顔絶望に染まった顔滅茶苦茶にしたくなる」
イレーザーの顔がどんどん迫ってくるギリギリのところで顔を逸らした頬に触れる感覚があった
「あ~あ~惜しいな~もう少しでアリスちゃんの唇を奪えたのに~」
歪んだ笑みを浮かべながら私を嘗め回すように言った、するとイレーザーは私の胸元を凝視してきた
「さっきは避けられたけどこっちは避けられないよね~」
そういいながら私の胸元のボタンに手をかけた
「いや!やめなさい!やめて!もう……や…め……て………」
「え~?何だって~?」
「やめて……やめて…くさださい……お願いします……」
「ハハハ!いいねいいね!絶望する顔滅茶苦茶にしたくなるないちいちボタン外すのもめんどくせぇな」
イレーザーはシャツの真ん中を手で引き裂いた
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
私は叫ぶことしか出来ない自分の無力さをこんな時機上に振る舞えない自分の弱さを泣いて悔いることしか出来ない自分が腹立たしくなった、ああこれは私への罰なんだならば甘んじて受けましょう
「アリスちゃん~いただきま~す」
私の頬から一滴の涙がこぼれた瞬間重厚な倉庫の扉がガラガラと動く音がした、そしてある一人の言葉が聞こえた
「こんにちは~あ、もうこんばんはか!」
この言葉は何故か私には救いの言葉にきこえた